東映特撮YouTubeで配信中の特警ウインスペクターが最終回を迎えましたので今回は全体を通しての総括を
特警ウインスペクターは前作機動刑事ジバンからポリスヒーローという要素はそのままに人の命を救い犯罪者を捕らえるというレスキューポリス路線を確率させた意欲的な作品だったかと思います。本作では特定の敵組織はなくそれぞれ違った犯罪者が毎回凶悪事件を起こしそれによって引き起こされた災害から人々を救助するというのが基本ストーリーとなっています。
また本作では人間ドラマに力を入れており犯罪被害に遭った人々や犯罪者の心情を丁寧に描いておりさながら刑事ドラマを観ているような気分になります。本作では基本的に事件が無事解決して幕を閉じる話が多いのですが中には事件を解決しても何か心に引っかかるものを残した話も少なくありません。あと本作は現在の世の中に投げかけたり考えさせられる話も多かったです。
ここからはウインスペクターの主要な隊員達について語っていきますがまず最初はバイクルから。バイクルはひょうきんな性格で人情に厚く非常にお人好しなところがあるサポートドロイドです。バイクルで印象深いのはやはり「雨に泣くロボット」ですかね、一人の女性を愛したけどその女性が犯罪者でしかもやむを得ない事情から犯罪に手を染めたことにバイクルは刑事としての責務と一人の男として悩み葛藤しますが最後は刑事としての責務を果たすため彼女に手錠を打ちます。あの時のあまりの辛さに涙を流したバイクルは今でも忘れられません。またバイクル関係だとバイクルの声を演じた篠田薫さんがバイクルの製造に携わった技術者を演じた「バイクルのパパ」も印象深いです。
続いてはウォルターですがウォルターは折り目正しい性格で理論的な思考の持ち主で非常に親切な一面があるサポートドロイドです。ウォルター関係で印象的な話は「大好きウォルター」ですかね、一人で寂しい思いをしている少女のためにウォルターはその少女と遊んであげますが少女との触れ合いの中でウォルターは何でも言うことを聞いてくれるのが友達ではなく困った時に助け合うのが本当の友達だと少女に教えます。それとウォルターの魅力はやはりあのイケメンボイスですね、声質としては森篤夫さんやシャドームーンやゴールドプラチナムの時の寺杣昌紀さんに近い感じの声ですがウォルターの声を演じた平井誠一さんは一般的にはやはりいきなり!黄金伝説のナレーションやアース製薬のCMナレーションでお馴染みの声優なんですがそれらのナレーターとしての声とウォルターの声では印象が全く異なります。平井さんは現在はほぼナレーター一本でやってますが機会があればまた特撮作品にも出演してほしいですね。
最後にウインスペクター隊長ファイヤーこと香川竜馬ですが竜馬さんは常に皆の先頭に立って隊員達を纏めたり犯人逮捕や災害救助に全力を注いでいました。また竜馬さんは災害救助のためなら自らの命を懸ける覚悟も持ち合わせており5分が限界のクラステクター着化タイムリミットを延ばそうとしたり生身でギガストリーマーを撃ったり着化すれば命の保証は出来ないと言われてもそれでも尚着化したりしました。あと竜馬さんは子供にすごく優しく父親からのマンガはがきが届かなくなった少年の声に耳を傾け徹底的に捜査した結果大企業の不正を暴くことに成功しました。
こうしてウインスペクターは活躍の場をフランスに写し世界のウインスペクターとして活躍していくことになります、そしてウインスペクター無き後の日本では新たなレスキューポリスが組織されることになります。余談ですが今年公開された「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」のラストに一瞬だけファイヤーが登場したとのことですがもしかしたら今後スペース・スクワッドシリーズにウインスペクターとソルブレインが登場することもあるかもしれません(エクシードラフトは既に顔見世はしてますが)
そしてウインスペクターに代わって新たに組織された特捜救急警察ソルブレインですが人の命を救うというコンセプトはそのままにさらに人の心をも救う信念の下様々な犯罪に立ち向かうことになります。その戦いの果てに何が待っているかについては次回作ソルブレインの総括で語りたいと思います。以上で特警ウインスペクターの総括を終わります。