花を生ける時気をつけなければならない事は、艶やかかどうか。
艶やかというのは『色艶がいい』というように、生き生きしているという事。
まず、花が生き生きと気持ちよさそうならOK!

ここのところ初めての人を数名続けざまに見ていたので、ここでもそのことに触れて書いていました。
そうしたら勉強熱心な人(もう師範の方)がそれをよく読んでくださって、稽古の時まるで初めて生ける人のように主人公、相手役、とりもち役と言い始めたのにはびっくりしました。

人には自分の進度があります。
自分の進度に合わせて花材を選ぶ必要がありますし、花材の種類も増えることもあるし減ることもあります。初級の人では使いにくい花材もあります。
花材選びが本当のところ花を生ける上で一番難しいと思います。
上手に選ばないといつまでたっても腕があがりません。
選び方によっては一瓶の花として成立しなくなります。
こうした理由からはじめは選定眼のしっかりした先生に選んでもらうのが一番の近道です。

今日稽古の人のオリジナルです。
横から撮っていませんが作品の厚みがなくのっぺりした凹凸のないいけばなとなっています。
右の隅の黒いのは剣山です😁どうやら片付け忘れたみたい。

この時は「主役にカーネーション、お相手に野ばらの実、とりもち役に木苺の葉を」とおっしゃっていたので用意しておいたケイトウは使われていません。
初心者の人の場合ならこれで完成!
よくできていますと言えます。

《参考作品》

でも師範くらいになったら、全体の動きや空間を意識することをお勧めします。
ケイトウを加えました。その方がカーネーションの黄色がさらに生き生き見えるし、ケイトウの葉のグリーンで木苺の紅葉も一段と際立って見えてきます。
よく見るとこのカーネーションにはケイトウと同じオレンジ色の細い線が入っているのです。


⭐️👀⭐️オマケに上の写真からはわからない部分をお見せしましょう。
《ななめから↓》
《後ろから↓》
これくらいダイナミックです。
正面からの写真からはわかりませんよね。

写真からはなかなか伝わらないものもありますが、いけばなをやってみよう、知ってみたいという方の小さいひと押しになりますように。

いつも読んでくださってありがとうございます。
また体調の悪い私をお気遣いくださいましてありがとうございます。
一度悪くなるとなかなか復調せず昨日まで全ての予定をキャンセルさせていただきました。
ご迷惑をおかけしすみません。

今日はヘロヘロで使い物にならないような状態でしたが、やっとのおもいでなんとか1コマのみ稽古できました。
しばらくこんな調子だと思います。
ごめんなさい。