華やかな作品はAさんです。「ステキね!」と旧来の生花のイメージを払拭しきれないマダムたちの声が聞こえてきそうです。そんな声を聞きたい、そこが狙いならこれはありだと思います。しかし…「指導するために技術を確認したい。」「私の花を目指して技術を高めたい。」と言うならばアウトです。枝物一種、花物一種の二種でいけた方が花物に目を奪われず、真副控の長さとボリームのバランス、それぞれの角度を注視できます。副は真の長さだけでなくボリームも2/3になっているのか?真副控の角度は正しいか、思った位置にしっかり止められたか、それを確認できればより技術向上につながると思います。

思い出せば教室では師範資格をえてからも基本花型を時々いけることが推奨されていました。それも、目的は良き指導のため、私の花のための技術確認のダメだったと思います。

もう一つ思い出すのは、大木先生のデモンストレーションです。先生は必ず一作基本花型を開けていました。それも、凄くシンプルな花材で本数も最小限で、それでも見栄えのする作品に仕上げていたことを思い出しました。