別に、無理に不倫がしたい訳じゃない。
でも、その味を知ってしまうと、知らなかった頃には戻れない。
目の前にいる彼女は、もう以前のように愛し合える人ではない。
毎日同じ職場で、普通に楽しく仕事ができるだけで十分幸せに思わなければいけないのかもしれない。
でも、目の前にいるのに、抱きしめることも、キスをすることもできない。
一度知ってしまった味は、何もなかった事にするには、あまりにも濃かった。
彼女が彼女でなくなった今、この心の隙間をどう埋めたら良いのかわからない。
人によってついた傷は、人でしか治せない。