最近、友達と話をしてると、現在の経済状況についての話になりました。
そんな中で、友達は「日本は金融機能を強化すべきではなく、ものづくりにだけ注力すればいい」と言ってました。個人的にはこうした考え方は違うのではないのかと思い、それを言ったところ論争になりました…。
確かに日本は世界的にも「ものづくり」の国として知られています。しかし、だからといって「ものづくり」だけしておけばいいとの考え方は基本的には間違いだといえます。なぜなら、日本は特許は他国に比べて多く取得していますが、そのほとんどが実用化されていません。他方で欧米諸国は実用化に成功しているものが日本に比べて多いのです。この差は日本の製造業が、「ものづくり」という資産を現金化できていないことによって、他国と比べて競争力が低い(付加価値を付けれていない)ということの現れだと思います。このまま日本の企業が付加価値をつけることができなければ、「ものづくり」の文化は衰退していくと考えられます。
では、なぜこうした事態になっているのか。それは製造業の多くを占める中小企業がその資産を現金化する方法を知らないという点にあると思います。それではその方法を誰が教えるべきかということになりますが、それが金融がなすべき役割ではないでしょうか。資産を持ちつつも資産だと気付いていない企業や、そうしたノウハウが乏しい企業に、資金調達を中心としてあらゆる障害を取り除く方法を提案していく。こうした役割はコンサルなども担うかもしれませんが、自分のお金を出資する金融機関(金融に関わる組織体という意味です)がよりその企業に近い視点で物事を考えられることから金融が担うべき役割だと思います。
こんな話を友達と取っ組み合いのけんかになりそうなくらい議論を交わしました。結局は友達も金融のなすべき役割についてある程度は理解してくれたみたいです。そして結論としては、金融とものづくりの両方がなければ日本は発展しないという結論になりました。
最近、マスコミを中心にマネーゲームという言葉が流行っていると感じます(個人的に感じるだけかもしれませんが…)。この言葉は金融の全てを悪と決め付け、考えることをやめさせる言葉として用いられていないでしょうか。物事には良い面もあれば、悪い面もあります、金融もこれに当てはまります。とすれば、金融についてもその両面について適切に評価すべきではないでしょうか。
二者択一に考えるということも重要なのかもしれませんが、必要以上に二者択一にするということは思考を停止するということにつながり危険だと思います。証券化からみる二者択一の問題(http://ameblo.jp/ike-n/entry-10162895349.html )でも書きましたが、思考を停止するということはかなり危険ではないのでしょか?