本書の岩瀬大輔氏に興味を持ったのは、旧司法試験の勉強を始めてしばらく経った大学二年生のときだった。
 当時、某司法試験予備校にて、ひたすら司法試験の勉強しかしていなかった自分にとって、せっかく旧司法試験に合格したにも関わらす、司法修習にも行かずにビジネスの世界に足を踏み入れたのはなんでなんだろうと思った。正直当時の自分の浅はかな考えでは、なんてもったいないことをしたんだろうと思っていた(まさに世間知らずであった)
 そんなことから、著者に興味を持った。そして、合格したら、この「岩瀬大輔」という人物について少し調べてみようと思った。(結局自分は合格することできなかったのだが…)そんな思いを抱いていたことから、本書を手にとった。

 本書の前半はハーバードMBAを通してアメリカという国がどのような国なのか、どんな文化なのかについて記されていた。

最後の方になってくると、著者がなぜ旧司法試験という難関試験に合格しながらも、あえてビジネスの世界に足を踏み入れたのかについてが書かれていた。


 本書を読んで改めて思ったことは、自分のキャリア、広い意味で人生をどのように歩むのかは、結局は自分自身がどのように考え自分から行動するかというとが、一番重要だということだ。

 おそらく、著者の周りには自分も初めは考えていたように、著者が法曹という道に進まなかったことに疑問を持った人もいたと思う。しかし、著者は自分の思ったとおりに進んでいった。その後MBA在学注にファンドから誘いがあったときも、自分の信念に合わないということで断っている。

 こうした著者の行動をみて、自分も今自分の中で持っている信念を強く持ち、何があっても左右されないような強い信念を持ち行動したいと思った。

 また本書の中で出てくる話の中で特に印象に残ってのが「MBA」という資格?は意味があるのかということだ。

この疑問に対して、MBAにおいて学ぶことがなかったという人の意見が挙がっている。それに対して、著者は、「ビジネススクール教育の本質の理解の欠如、あるいはその人の学ぶ能力の浅はかさに愕然とした」と述べている。著者はその後、このような表現は用いていないが、日本人にとって教育とは「教えてもらうこと」が当たり前になっていて、その人は自分から学ぼうとしなかった故に、このような意見を持ったのではないかと推察している。

こうした、著者の推察は最もだと思った。


どんな優れた環境におかれていても、そこから何も学ぼうとしない人は多くのものを得ることはできない。他方で十分とははいえないような環境の中でも、自分から何が何でも学ぼうとする人はより多くのことを得ることができる。いや、むしろ十分とはいえない環境でしか学べないこともあるかもしれない(もちろん優れた環境におかれた場合の方が、得ることができるものは多いかもしれないが…)


結局、自分が与えられた環境は変えることはできないが、自分がそこから多くのものを吸収しようとすることはできる。そして、与えられた環境はすぐには、変えることはできないかもしれないが、そこから多くのことを吸収し、将来より多くのことが吸収できるような優れた環境へと変えることは出来る。


こうした著者の力強いメッセージを感じた。

自分もこうした著者の力強いメッセージを感じ、与えられて環境において自分自身がどのように考え自分からどう行動すべきかを判断するぶれない信念を持って生きて行きたいと思った。


そして、ただ思うだけではなく、こうして思っていることがきちんと日々の生活において実践できているのか、チェックしながら自己研鑽を進めて行きたい。