要約

 

ニューノーマルは、今まで見ようともしなかった場所に無限の機会が潜んでいる時代である。

ニューノーマルの四つの極意

・ 個人の力が急速に高まっている。

・ かつてなく多くの選択肢が与えられる一方で、必要とされる決断も増えている。

・ 技術とグローバル化は確固たる事実である。この二つが経済を支配し、この事実は今後も変わらない。

・ 時間が不足しているのは誰もが同じなので、持っている時間を最大限に利用することが不可欠である。

第Ⅰ部 現状認識

第一章 技術

今や、力を増しているのは個人であり、特に先端技術を活用する個人の恩恵は大きい。こうした技術により個人が力をつけてきているのは、①画期的な技術もすぐに陳腐化する、②対個人の市場機会が大きい、③個人は皆、自分の力を高めてくれる新技術を求めている、④企業は技術を活用することにより、顧客満足度とともにコストを下げることができるからである。

第二章 政府

技術とグローバル化の相乗効果によって世界経済が一変し、全ての先進国の消費者は「商品の低価格化」という形で恩恵を受けた。もっともそれによりこれまで経済や社会に大きく力を持っていた政府は力を失った。それにより、国民の間に不満が広がった。もっとも、ニューノーマルにより国民に不可欠なサービスを効率よく提供できるようにもなった。

この良い例は、ニューノーマルにおける、グローバル経済の発展を最初によく理解し、変化を促す柔軟性のある政府が国を最強にするという「グローバル化が世界を支配する」の例である。

第三章 企業

不確実な時代には、「規模」に変わって「柔軟性」が企業の成功を握る鍵となった。これは量より質が重視されるようになったからである。

第四章 メディア

ニュースの消費者は、意見や分析を中心とした報道を鵜呑みにするのではなく、意識と洞察力を高め、客観的で確実なニュース(情報)を得る必要がある。意見や分析はコストがかからないが、その分偏った報道が行われやい。他方の客観的で確実なニュースは客観性を追及するためにコストがかかりやいからである。

第五章 キャリア

企業は必要最低限の人員で効率的な業務を行うようになった。そのため現代ではセーフティネットはないも同然である。この不確実性の時代を乗り越えるためには①外注できないような貴重なスキルを身に付けること、②不確実に慣れ親しむために、今後も不確実性は存続するという事実を受け入れること、③自分の環境に一層敏感になり、チャンスを認識し、柔軟な人脈作りに積極的になり、時間と複数プロジェクトを巧みに管理することが必要である。

第六章 資産

技術革新により機関投資家と同じ情報にアクセスできるようになった。こうした環境ではほどほどのリターンが期待できる中核事業への投資と成長性が高い企業への投資が有効。

第七章 教育

ビジネスにおいては専門的知識が不可欠。またコニュニケーション能力と外国語も必須。

第八章 家族

安定感や安らぎを得られる存在であり、不可欠。

第二部 ニューノーマルのロードマップ

第九章 個人の重要性

「規模」から「適応性」の重視により、個々人の重要が高まる。個人は自己の重要性を認識し、自身の利益を高めるように努力し、自身のビジネスチャンスを高めることが出来るよう積極的に取り組む。価値を高めるためには新しい技術の習得も行う。

第十章 グローバル経済

グローバル化がビジネスに影響を与えるかを考える際には、輸送の時間やコストのみではなく文化的価値について考える必要がある。そして経営者は経営は技術とグローバルカの関数であることを把握し、技術とグローバル化に明るい必要がある。

第十一章 革新

革新による生産性の大幅な向上とコストの削減はほんの始まりに過ぎず、企業は顧客および企業自体の業務について明確に把握することが出来るようになる。これにより柔軟性が大幅に上がる。反面プライバシーの問題も生じる。

第十二章 時間

成功する人は他者より「相対的」に早ければいい。この際、短期的な利益ではなく、最長の期間を考慮すること。時間を短縮するためには仲間や師匠から学ぶことも重要。キャリアでは、自分の優先順位等を考慮し、他人のまねをするのはなく、比較の対象に留めておくべき。

第十三章 常時接続

他者に不安を与えないように、常時接続できる(連絡をとれる)体制を確立。

第十四章 1日24時間

仕事に没頭する時間数については柔軟に考える必要があるが、仕事が全てではなく、時間の量と質を考慮して自分の最適化を図ることが必要。

第十五章 小の影響力と質の向上

ニューノーマルでは事業の外注は可能。唯一外注できないのは事業の付加価値。成功するための事業は、自分が本当に理解し、愛している事業にすべき。そして自分は何をしているか真に理解すべき。

第十六章から第十八章は省略