サブプライム問題は拝金主義が横行し、人々の倫理観が失われたことが原因である。

そしてこうした拝金主義、とりわけ金融機関やバンカーが「自己の利益だけを他の人の犠牲のもとに貪欲に追及する」ということを続ければ、金融システムふそのものが持たなくなると著者は語る。


最近は投資銀行のビジネスモデルが批判され、ついにゴールドマンサックスやモルガンスタンレーも銀行持ち株会社へと移行することを決めた。


こうした現状を踏まえると、従来のビジネスモデルは崩壊したといえる。


本書を読むことによって就職活動中に感じたいくつかの違和感を取り除くことができた。投資銀行は利益を稼ぎ出すという部分では良いが、結局は破壊を行うことで報酬を得ているに過ぎないのではないかという違和感を。


著者は自らの経験を踏まえ、謙虚に読者と手紙をやり取りするという形式で本書を書き綴っている。こうした謙虚な姿勢は正に「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」といえるものであり、読んでよかったと思える一冊であった。