混同注意!フリーランス保護法との違いを整理

「あれ?去年フリーランス保護法が施行されたばかりじゃなかった?」そう感じた方も多いはずです。

今回は、混同しやすい2つの法律の違いを明確にしましょう。

 

■ 2つの法律の関係性

2024年11月に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス保護法)」と、2026年1月施行の「中小受託取引適正化法」。

 

どちらも取引の公正化を目指していますが、保護対象と規制内容が異なります。


フリーランス保護法と取適法の比較

項目 フリーランス保護法 中小受託取引適正化法(取適法)
施行日 2024年11月1日 2026年1月1日
対象者 従業員を雇わない個人・一人法人 資本金・従業員数基準の中小企業全般
主な目的 個人事業主の保護 企業間取引の公正化
適用範囲 業種制限なし(全業種) 5類型の委託取引に限定
重点規制 書面交付、報酬支払、ハラスメント防止 支払遅延、減額、手形払禁止など

 

次回からは、取適法の「改正3本柱」を1つずつ詳しく見ていきます。

 

まずは最も注目すべき「協議を無視した価格決定の禁止」について解説します。