とりてき…美味しい食べ物の話ではありません。
2026年1月1日、あなたのビジネスを大きく変える法改正が施行されます。
長年「下請法」(したうけほう)として親しまれてきた法律が、約20年ぶりに大改正され、「中小受託取引適正化法(取適法・とりてきほう)」として生まれ変わるのです。
「名前が変わるだけでしょ?」そう思った方は要注意です。
今回の改正は、単なる名称変更ではありません。
適用範囲の拡大、新たな禁止事項の追加、支払方法の厳格化など、企業の取引実務に直結する大きな変更が盛り込まれています。
特に注目すべきは、「これまで下請法と無縁だった企業」も対象になる可能性があることです。
「うちは資本金が小さいから関係ない」
「製造業じゃないから大丈夫」
そんな思い込みが、法令違反につながるかもしれません。
施行まで残り約1か月。
契約書の見直し、社内体制の整備、取引先との調整など、やるべきことは山積みです。
準備を怠れば、公正取引委員会からの勧告、企業名の公表、取引先との関係悪化といったリスクに直面します。
このシリーズでは、取適法の全体像から実務対応まで、6回に分けて徹底解説します。
第1回は「何が変わるのか」全体像を掴んでいただきます。
複数回に分けて、少しずつ理解を深めていきましょう。
あなたの会社は、準備できていますか?