文芸春秋本社で行われた「文春ライブ・木原事件」に行って来ました。

ゲストは元刑事でX子さんを直接取り調べた佐藤誠さん。

18年前に起こった安田種雄さん(28)の自殺が、実は殺人事件だった・・・

1年前に文春が報じた衝撃的なスクープ。

2006年安田さんは自宅2階で、首のあたりを一突きにして死んでいた。

ナイフは上から下方向にかなり深く刺さったよう。

事件当日妻のX子さんは、その隣の部屋に子供と寝ており、

「気づかなかった」と証言した・・・

妻X子さんはその後、

岸田内閣の前官房副長官木原誠二氏と再婚している。

事件当時、X子さんはY氏(覚せい剤で逮捕)と不倫をしていた。

事件の深夜「夫を殺してしまった。」とX子さんからY氏に電話がかかってきた。

Y氏はX子さんにいわれるまま事件現場に駆け付け、安田さんの遺体を確認している。

まさにその時、突然安田さんの父親が訪ねてきた・・・Y氏はあわてて逃げる。

父親は息子種雄さんの遺体を発見し、驚きと絶望の中、すぐに警察に通報。

駆け付けた大塚署の警察官は、ただちに現場検証を始める。

結果・・・大塚署はその日のうちに自殺と断定

このずさんな初動捜査が、後の混乱を起こす原因となる。

警察から、隣の部屋にX子さんと子供2人がいたことを聞き、父親は仰天する。

違和感を覚えるがそのままにする・・・

X子の父親Z氏は警察官・・・現場となった住宅はZ氏所有の物件。

今もそのまま残っており、時々Z氏が出入りするのが目撃されている。

事件の翌日、近くの居酒屋で飲食を共にするX子さんとY氏の姿があった。

満面の笑みを浮かべたX子さんと青ざめた顔のY氏の写真が残っている。

その後X子さんは銀座でホステスとなり、木原誠二氏と出会う。

事件から8年後、出産を機に籍を入れる。

X子さんはセレブ妻として、雑誌にも登場している。

幸せな日々を送っていたX子さんだったが、2018年突然事件の再捜査が始まる。

X子さんは警察から任意の事情聴取を求められるが、これを拒否。

しかし夫を通じて、党の上層部から出頭するよう指示される・・・

X子さんの取り調べを担当したのが、刑事佐藤誠氏。

夫の木原氏とX子さんが、タクシーで会話しているのが録音されている。

「絶対しゃべるな。もうしばらく耐えろ。私が手を回すから。」

その言葉通り、突然捜査打ち切りの命令が下りる。

捜査官たちは殺人事件として、懸命に捜査している最中のことであった。

「無念」の思いを残しながら、佐藤氏は定年退職を迎えた。

のんびり第2の人生を過ごしていた佐藤氏が、テレビで衝撃の発言を聞く。

文春が報じたスクープ記事「木原夫人元夫の怪死事件」に対し、

警察庁長官露木氏が「事件性はない。」と発表したからだ。

「あれは殺人事件!」佐藤氏は憤りを感じて、告発することを決意する。

週刊文春の度重なる取材要請に、実名顔出しで応じることにした。

ライブでの佐藤氏の発言「種雄さんは身長180cmある大柄な男性。

X子さんが一突きで殺害するには無理がある。」

佐藤氏「現場にあった覚せい剤は、後日の家宅捜索で見つかったもの。

事件当夜に押収したものではない。」

※安田さんが覚せい剤を打ち、錯乱して自殺に至ったというのが公式見解。

佐藤氏のあくまでも自分の推理として・・・

① 犯人はX子の父親であるZ氏。

② Y氏を呼び出したのは、

安田さんと争って相打ちになったと偽装工作をしようとしたのではないか。

現場は2階で1階にZ氏がひそんでいた。

深夜安田さんの父親が突然訪ねてきたのは、想定外。

③ 押収された覚せい剤は、後日Z氏が置いたか警察が置いたのではないか。

④ 大塚署が初動捜査で手を抜いたのは、

被害者を軽くみていたから・・・

 

このような衝撃的な発言が聞けました。

遺族が警察に告訴状を出しましたが、

真相を明らかにするのは難しいと思います。

 

証拠を残さずに犯罪を犯すことは、意外とたやすい。

殺人を自殺にみせかけることも、実は多いという。

証拠がなければ、どんなに怪しくても捕まらない。

となると証拠を捏造すれば、無実の者に罪をかぶせることもできる。

世間で知られている事件の中にも

冤罪であったり、犯人がわかっていても捕まえられないケースが多々ある。

 

「自殺」で押し通されるこの事件は、

不条理をまかり通させる権力の横暴を、どうにかしてといっているようだ。

安田さんの冥福をお祈りいたします。