次は「東大寺席」へ・・・場所は「真言院境内 勧学院」 

茶室ではなく、お堂の御本尊様の前でお点前がなされるという珍しい茶席。

板の間に紺色の毛氈が敷かれ、そこに正座する。

豪華な須弥壇以外は簡素なしつらえ・・・

それがかえって重厚な雰囲気を醸し出し、厳粛な気持ちになりました。

このお茶会では東大寺学園OBの保護者の方々もお手伝いなさっています。

その中に私のお友達がおり、この東大寺席でお会いしました。

御茶を運ぶ役をされていて、合図をしたら気づいてくださり・・・

会釈して微笑みあったら、なんだか心が温かくなり、

お茶がさらに美味しくなりました。

「孔子云仁者寿」慈雲尊者筆 花入「備前」 台「升型」 香合「東大寺古材」

次はいよいよ「拝服席」に参ります

拝復席(濃茶)・・・東大寺本坊 ここで点心と記念品を受け取る

一旦待合に集まったのち、声がかかり奥之間に移動・・・

本坊奥之間に通じる渡り廊下・・・

渡り廊下からみる美しいお庭

席主 裏千家家元今日庵

床「亘古亘今」不見斎筆

花入 竹一重切「いでの里」玄々斎作

美味しいお濃茶をいただきました・・・感謝

次は本坊の庭が見える一番よい部屋に移動して点心をいただく・・・

杜若

お庭をみながらいただけるのが幸せ・・・

懐石「辻留」・・・ホッとリラックス

最後は「施茶釜」へ参ります

もう一度、大仏殿に戻る

「施茶釜」(大仏殿東回廊)

席主 淡交会奈良青年部

美しい菖蒲の蒔絵

涼しげな水指

薄茶をいただきます・・・

素朴でかわいい絵の茶碗

これで全席回り終えました・・・すべての事・皆様に感謝いたします。

もう一度大仏殿に参拝したのち、京都に帰ります。

虚空蔵菩薩

記念品がすごかった、驚き!

「茶杓」

「円融」 東大寺第224世別当 橋村 公英

異なる特質をもつものが、それぞれを保ちながら、

円(まどか)に融けあうことを通して力を発揮すること。

華厳宗では、物事の在り方を六つの側面から捉え、個と個が互いにさまたげあうことなく融け合って調和していることを「六相円融」と説いているそう・・・