読売テレビ放送から(引用)


 10日、奈良県の天理警察署で、会社員の女性に感謝状が贈られました。その内容は、まさに間一髪の救出劇でした。


 この日午後、奈良県の天理警察署で行われた感謝状の贈呈式。贈呈されたのは奈良県三宅町に住む会社員の金城恵さんです。金城さんは5月15日午後7時ごろ、近鉄橿原線石見駅の踏切で、90代の女性が乗った電動カートが動かなくなり、立ち往生しているのを発見。踏切内に侵入し、女性を抱きかかえて救出しました。

 「助けて2秒後には電車が通って、シニアカーと接触したので、あと少し遅かったらと思うと…」

 その瞬間の一部が、後ろの車のドライブレコーダーに残されていました。前の車から急いで降りて、踏切内に入っていく金城さん。その数秒後…。警笛を鳴らしながら、列車が踏切を通過。女性が乗っていたカートの一部が飛び散りました。

 時間にして、わずか10秒ほど、間一髪の救出劇。自分自身の危険を顧みない金城さんの勇気ある行動でした。

 「無我夢中で行った感じなので、自分が危ないという考えではなく、助けないと!が先だったと思います。あとで考えると、ちょっと怖かったなと思いますけど…」

 救出された女性は「電動カートが動かなくなったので降りて動かそうとしたが、遮断機がおりてきてしまった」と話しているということです。警察は「免許返納後の交通手段として使われ、事故も増えているので注意してほしい」などと呼びかけています。