日テレNEWSから(引用)


大阪にある中古車販売店の防犯カメラの映像には、従業員の男が客から受け取った現金をしゃがみながら封筒に入れる様子が映っています。男は14日、業務上横領の疑いで書類送検されましたが、被害額は約900万円にのぼるとみられています。


大阪府松原市にある中古車販売店の防犯カメラの映像には、従業員の男が客と商談をしている様子が映っています。現金を受け取った従業員がデスクの方へ移動した次の瞬間…。手にしていた現金を資料の下に隠しました。

その後、客がいなくなると、引き出しから封筒を取り出し、先ほど隠した現金をすばやく封筒に入れました。ズボンのポケットに突っ込んだとみられ、手元からなくなっています。

現在は解雇されている34歳の男。車の購入代金として受け取った現金20万円を着服したとして、14日に書類送検されました。この店の社長は、男に不審な点があったと話します。

ボディーショップ タカイ 髙井昭孝社長
「いきなり羽振りがよくなった。おかしいとは思っていた」

カメラには、ほかにも男の不審な行動が映っていました。カメラに近づいてくると、角度を変え、奥のデスクが映らないようにしたのです。

ボディーショップ タカイ 髙井昭孝社長
「(本人は)手が当たったと。どう考えても当たるわけがない」

さらに、書類にも。手書きでかかれた「スミ」という字は、代金受け取り済みの印として社長が書いていたということですが、左側の書類の文字は、社長が書いたものではないといいます。

ボディーショップ タカイ 髙井昭孝社長

「ぼくはいつもこの上で書くから、木のギザギザでこれがギザギザになるんですよ。だからまったくこれは違います」

筆跡の違う書類は約40枚見つかっていて、その代金も着服された可能性があるということです。

2022年から、売上金がたびたびなくなっていたというこの店。

ボディーショップ タカイ 髙井昭孝社長
「(車を)売っても売っても、金が追いつかないくらいなくなった。つぶれるかなと思ったくらい。絶対許せない」

被害額はあわせて900万円ほどとみられています。男は警察の任意の調べに対し「20万円を着服したことに違いありません」と、容疑を認めているということです。
(5月14日放送『news zero』より)