〝超異例〟の措置だ。大相撲春場所12日目(21日、大阪府立体育会館)、首位を走る新入幕尊富士(24=伊勢ヶ浜)が大関豊昇龍(24=立浪)に小手投げで敗れ、初日からの連勝は11でストップ。「昭和の大横綱」大鵬の記録更新はならなかった。それでも、残り3日間で後続とは2差をキープ。取組後は「見ての通り。しょうがない。また明日から。切り替えてやるしかない」と前を向いた。


 新入幕力士の独走が、審判部をも動かした。13日目(22日)の割(取組)を決める取組編成会議は、この日の打ち出し後に開かれる措置が取られた。通常は千秋楽の割に限り、14日目の打ち出し後に決定。最近では昨年九州場所で14日目の割を13日目の打ち出し後に決めた例はあるが、12日目まで〝前倒し〟されるのは極めて異例だ。

 会議の結果、13日目は関脇若元春(30=荒汐)との対戦が決定。若元春にとっても勝ち越しがかかる一番だけに、熱戦が期待される。110年ぶりの新入幕Vへ向けて、気の抜けない戦いが続くことになりそうだ。

東京スポーツから(引用)
2024/3/21