はしか(麻疹)が世界的に流行し、国内でも感染が広がる可能性があるとして、武見敬三厚生労働相は8日、ワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけた。はしかは感染力が非常に強く、マスクでは予防できない。関西空港着の国際便から複数の感染者が確認されるなど、2月以降、国内での感染確認が相次いでいた。


 はしかは10~12日間の潜伏期間を経て発症する。発熱やせきなどの症状が2~3日続いた後、39度以上の高熱と発疹が出る。肺炎などの合併症を起こしやすく、1千人に1人の割合で脳炎を発症する。

 空気感染し、手洗いやマスクでは予防できない。予防にはワクチン接種が有効で、2回の接種で95%以上の人が免疫を獲得できるとされる。

 2023年は、世界的に感染が広がった19年に次ぐ流行となった。世界保健機関(WHO)によると、23年の世界の感染者数は前年の1・8倍の30万人超。特にロシアや中央アジアを含む欧州地域の23年の感染者数は5万8114人と、22年(942人)の60倍となった。英国でも昨秋以降、感染者数が増加している。

朝日新聞から(引用)
2024/3/8