奉仕活動などに取り組む、岐阜県下呂市萩原町萩原の益田清風高校インターアクト部の生徒と、建具製造のハウテック(下呂市少ケ野)が協力し、使わなくなったランドセルを集め、フィリピンの子どもたちに贈る取り組みを進めている。同級生や社員に呼びかけ、家庭に眠っている使用済みランドセルの寄付を募ったところ、41個が集まった。ランドセルは、今月末までに現地へと発送されるという。


 同社が進める持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた活動の第1弾。地域と共に取り組みを進めようと、募金や清掃といった活動に取り組む同部と協力し、不用になったランドセル寄付を初めて呼びかけた。

 集められたランドセルは、部員の生徒たちが破損チェックや清掃を行い、校内では未使用文具の提供も呼びかけ、真新しい鉛筆、消しゴムなどを収集。これらはランドセルの中に小分けされ、一緒に現地に贈られる。また、生徒たちがランドセルの使い方などを英語で紹介する説明書も作成し、同封される。

 2年生の生徒は「活動を通して、こういった品物が足りていない地域があることや、SDGsのことを広く知ってもらえたと思う」と語り、ハウテックの経営企画室長の中川雅貴さんは「思っていた以上に集まった。今後も新しい視点で、同じような取り組みを続けていきたい」と話した。集まったランドセルは同社が取りまとめ、途上国支援のNPO法人「JIYU」(東京)を通じて、フィリピンのセブ島に届けられる。

岐阜新聞から(引用)
2024/2/26