救急車が側溝に脱輪、搬送48分遅延　患者の女性死亡　積雪で道路端の位置分からず　兵庫・香美

　美方広域消防本部は２６日、高齢女性を救急搬送中の救急車が２５日、兵庫県香美町香住区三川の県道で側溝にはまる脱輪事故を起こしたと発表した。女性は病院に搬送された後、死亡が確認された。通常より４８分の遅れが生じたが、女性の死亡に影響はなかったとしている。

　同本部によると、事故は午後２時５０分ごろ、救急車が公立豊岡病院但馬救急救命センターに向かう途中に起きた。左に曲がるカーブを走行中、対向車とすれ違うため、左にハンドルを切った際に、左の前後輪が側溝にはまって脱輪。事故後、女性は別の救急車が同センターに運んだという。

　現場は中央線のない相互通行の道路で、事故当時、雪で側溝の位置が分かりにくかったという。