関西テレビ放送から(引用) 


学校法人「森友学園」に関する公文書の改ざんを苦に、3年前に自殺した近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)が、改ざんの経緯をまとめていたいわゆる「赤木ファイル」。

このファイルが22日に開示されました。
ファイルには、佐川理財局長(当時)が改ざんを直接指示したことを伺わせるメールなどが、まとめられていました。
この内容について、24日、野党による財務省へのヒアリングが行なわれました。

野党議員は、財務省本省から複数の近畿財務局の職員らへ改ざんの指示があったとする赤木ファイルのメールを根拠に、佐川理財局長による直接的な指示があったかどうかをただしました。

【立憲民主党 川内博史 議員】
「赤木ファイルの165ページの3月20日の本省から近畿財務局に宛てたメール、もちろん赤木さんも宛先に入っていると、財務本省から近畿財務局に宛てた明白な指示メールですよね?」

【財務省の担当者】
「全体的に本省理財局が組織的にということだと思いますけど、本省理財局が近畿財務局に指示をしたということは明確に調査報告書の中にも記載しております。その組織的な指示の内訳として佐川局長は、方向性を決定。付けた。おそらく組織として行動する以上、方向性を決定づけるということは、非常に重い判断だと私は思います」

【川内議員】
「それ、指示というんじゃないですか」

財務省は、当時の佐川理財局長は、公文書の改ざんについて方向付けをしたに留まり、あくまでも「直接指示をした」とは認めませんでした。

また、今回一部を黒塗りで開示された赤木ファイルについて、原本データに手を加えていないかどうか質問が飛びました。

【財務省の担当者】
「提出にあたってナンバリングは裁判の便宜上していますけれども、1~518までのナンバリングをしたうえで、マスキングしたうえで提出していますけども、何か抜き取ったとか、そういったことは一切ございませんので、その点は申し上げさせていただきたい」

さらに追及は、赤木ファイルにはなかった、2017年2月の財務省と近畿財務局とのメールについても…。

【共産党 辰巳孝太郎 前参院議員】
「17日以降、26日に本格的な改ざんが始まるが、その間のメールを出してもらわないといけない。今もあるかどうか、そして、それを出してほしい。なければ、復元もできますから」

【財務省担当者】
「当時は、システム上、メールのデータは、60日で削除されるということになっていて、行政文書として保存が必要なものは保存しているが、それ以外の日々のやりとりは、行政文書として保存していなかったので、(提出は)現時点では、難しい」

命と引き換えに赤木さんが残したファイル。
その声に国や財務省は、どこまで真剣に耳を傾けるのでしょうか?