【ア・リーグWCシリーズ第2戦】
● インディアンス 9 - 10 ヤンキース ○
<現地9月30日 プログレッシブ・フィールド>

 ヤンキースの田中将大投手(31)が9月30日(日本時間10月1日)、インディアンスとのワイルドカードシリーズ(2戦先勝・最大3試合制)第2戦に先発登板。打線の援護を受けたが悪天候にも苦しめられ、5回途中6失点で降板した。それでもヤンキースは、2試合連続の2ケタ得点で2連勝。4年連続となる地区シリーズへ駒を進めた。

 ヤンキースの先勝で迎えた第2戦。降雨予報のため予定の43分遅れでプレーボールしたが、試合開始後に雨脚が強まった。田中は初回、一死から2番・ヘルナンデス、3番・ラミレスに連続二塁打を浴び失点。先制された直後に試合は中断した。

 33分後、一死二塁の場面から試合再開。田中は4番・サンタナを右飛に退け2つ目のアウトを奪ったが、5番・レイエスを歩かせ二死一、二塁としたあと、6番・ネイラーに右中間を真っ二つに破られる2点適時二塁打を浴びた。続くペレスにも痛烈な左前適時打を許し4失点目。初回だけで4本の長短打を集中された。

 2回以降は本来の姿を取り戻したが、5回に無死一、二塁のピンチを招いたところで降板。2番手・グリーンが同点となる2点適時二塁打を浴び、田中の登板成績は4回0/3(77球)で5安打6失点、3奪三振3四球となった。

 5回までに6点を失ったヤンキースだったが、第1戦で12得点を奪った打線がこの日も爆発。2回に5番・スタントンが2戦連発となる追撃ソロを放つと、3点を追う4回は6番・ウルシェラの満塁弾で試合をひっくり返した。

 中盤以降も点を奪い合うシーソーゲーム。ヤンキースは同点で迎えた8回、無死一、二塁のピンチで守護神・チャプマンを投入したが、最初に対峙したヘルナンデスに左前適時打を浴び8-9と勝ち越された。なおも一死一、二塁とピンチは続いたが、4番・サンタナの三遊間を抜けようかという痛烈な打球を、三塁・ウルシェラが横っ飛びで好捕。座ったままの体勢で二塁へ転送すると、5-4-3の併殺が完成。ビッグプレーでさらなる失点を防いだ。

 すると1点を追う最終9回、ヤンキースは無死満塁の好機を作り、9番・サンチェスの中犠飛で同点。二死後、1番・ラメーヒューが中前適時打を放ち10-9と再逆転に成功した。その裏、イニングをまたいで登板したチャプマンが1点リードを死守。粘るインディアンスを振り切りワイルドカードシリーズを突破した。

ベースボールキングから(引用)
2020/10/1