神戸市兵庫区の夙川高校で、同窓会内のトラブルにより、同窓会費から捻出していた生徒への奨学金や学生寮の改築費などが支払われず、事業が中断するなどしていたことが31日、分かった。奨学金は、高校を運営する学校法人須磨学園が全額立て替えたという。

 同校によると、夙川学院高校同窓会には卒業生ら約1万6千人が加入。運動部で活躍する生徒5人に年間28万円ずつを支給するほか、学生寮の改築費や施設整備費(約200万円)など金銭面で援助してきた。

 しかし、不透明な会計管理が発覚し、今年1月の臨時総会で全役員の解任を決議。不服とする当時の会長が預金口座(残高約1億4千万円)を凍結したという。

 このため、学生寮の工事は中断。解任の提案者らは「後輩たちへの支援が滞っている。口座を全面引き渡してほしい」と求めている。

 一方、神戸新聞社の取材に、当時の会長は「本日中の回答は難しい」と答えた。

神戸新聞から(引用)
2020/7/31