大阪市は4日、分散登校を続ける12日までに限り、市立中の給食で提供するパンの持ち帰りを認めると発表した。1日の提供開始後、3割近く残された学校があった。松井一郎市長は「捨てるのはもったいない。食品ロスにならないように判断した」と述べた。

 市は1~12日、市立小中で各クラスを二つに分けて登校させ、午前の組は授業の後、給食を出し、午後の組は給食後に授業をしている。中学校には調理施設のないところが多いため、パンと牛乳を提供しているが、自宅で昼食を取る生徒も多いとみられる。給食の残食率は通常数%という。

 文部科学省は衛生管理上の理由でパンなどの持ち帰りを「禁止することが望ましい」としている。市教委の担当者は「パンは個包装されており、常温保存できる。持ち帰りは未開封のものに限り、当日中に本人が食べれば問題ない」と話した。

読売新聞から(引用)
2020年6月6日