大阪維新の会などが推進する大阪市を4特別区に分割する「大阪都構想」について、自民党の大阪府議団が、反対から一転し賛成する方向で調整していることが分かった。市議団は反対しており、党内の調整は難航する見通しだ。

 自民党大阪府議団は3日、議員全員が集まり「都構想」の制度案への賛否を話し合った。

 党関係者によると、広域行政を府に一元化するメリットは大きいとの意見や、維新に反対ばかりでは支持を失う、といった意見が出され、採決の結果、10対6で賛成が上回った。

 そのため、今月19日に予定されている法定協議会の採決で、府議団として「賛成」する方向で調整に入った。

 しかし、市議団は引き続き反対のため、自民党内で賛成か反対のどちらかに一本化できるのか、あるいは賛否が割れるのか、調整は難航することが予想されている。