「布マスクの配布などにより需要が抑制された結果、店頭の品薄状況が徐々に改善をされて、また上昇してきたマスク価格にも反転の兆しが見られている」と話した。国の布マスク、いわゆるアベノマスク効果などでマスク需要が改善されたとした。しかし布マスクが配布されているのは北海道や、東京、大阪など13都道府県にとどまっていて、山陰にはまだ届いていない。再開した出雲市の子育て支援センター。親子それぞれマスク姿。子どもたちも久しぶりのおもちゃに元気いっぱい。子どもが付けるマスク。よく見ると、手作りが多くみられた。マスク不足が続く中その対策として自分たちで作る家庭も多いようだ。そのマスク事情、変化が表れていた。松江市内のスーパーマーケットを訪ねてみると店頭には多くのマスクが。まるごう川津店の店長は「潤沢に並ぶようになったのは1週間くらい前から。まだ400・500枚は残しているので、潤沢に提供できる状態」と話した。また鳥取市のドラッグストアでは18日、2000箱を一気に入荷。ピーク時は1枚80円ほどだった価格も今は約50円まで下がり、平常時の価格に戻りつつある。イヌイ薬局の店長は「お客様に必要なものを用意してお渡しできるというところで一安心している」と話した。店舗によっては入荷数が増えているマスクだが、松江市の障がい者支援施設では「今はギリギリで回っている状態」と、依然としてマスクが十分でないという。ストックは1500枚あるが、それも1か月ほどで使い切ってしまうという。また浜田市で在宅介護や施設に食事を提供する斎藤アルケン工業。この会社ではある程度マスク不足は解消しているということだが、まだ心配が続ていた。斎藤アルケン工業の社長は「1番高い時で1枚80円くらいで購入したので10倍近く。昔みたいな価格に戻るのかなという不安もあるが、早く以前のような状態に戻れば」と話した。まだ届かないアベノマスク。その一方でドラッグストアなどへのマスクの入荷数は増えつつある。ただ店舗によってはまだ品薄状態が続いていて、必要な場所に必要な数を供給するためにも冷静なマスクの確保が重要だ。

山陰中央テレビから(引用)
2020年5月22日