「芝居が真っすぐだね」
「君の言うことは全てがTrueに聞こえる」
僕がよく言われることだ。
たしかに僕は噓をつくことが苦手で、そんなに言葉が多いほうではないが、実際話すときに出る言葉は素直で、純度が高いほうだと思う。
僕はこのことに悩んでいたが、どうやって改善すればいい分からず、「自分の芝居には真っすぐさがある」とポジティブに捉えるようになっていた。
今は人生経験が浅く、時間が解決してくれるだろう、
気が付いた時には、本当か嘘か分からない濁った言葉を発するようになるだろう、
今しかできない「真っすぐな芝居」を大切にしよう、
と。
最近もう一つ気が付いたことがある。
僕は台本の行間を全く意識していない。
書かれているセリフを、どういう気持ちで話すかということしか考えていない。
あれ?だから全部Trueに聞こえてしまうのではないか?
噓つきは、嘘の中に本当のことをいくつか混ぜながら人を騙すらしい。
ならば、人は本当のことの中に、無意識のうちに嘘も交えて話しているのではないか。
僕は「真っすぐなセリフがいえる真っすぐな役者」
であるのではなく、
「行間を読もうとせず、人間がどういうものか知ろうとせず、書かれているものを全てTrueにしてしまう恐ろしい怠け者」
なのではないか。
ああ、恐ろしや。
早く真の「真っすぐな役者」になる準備をせねば。