【ひばり弦楽四重奏団】
昨日は、あおによし音楽コンクール奈良弦楽器部門審査員委員長 漆原啓子先生ご出演のひばり弦楽四重奏団演奏会に、大阪のザ・フェニックスホールに伺いました。
今回はコロナで延期となり、初めての大阪公演でした。
漆原啓子先生(ヴァイオリン)を中心に、メンバーは漆原朝子先生(ヴァイオリン)、神奈川フィル特別契約首席奏者 大島亮様(ヴィオラ)、NHK交響楽団首席奏者辻本玲様(チェロ)で、第1回公演は2018年東京文化会館、2019年から基本活動としてベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏を組み入れ、2019年より5年に及ぶプロジェクトを開始されました。
円熟味を帯びた漆原啓子先生の美しいヴァイオリンと、それぞれの名手により繰り広げられるアンサンブル。
このご時世において、私は特にショスタコーヴィチの鬼気迫る演奏に強い求心力と死と隣り合わせの切迫を感じました。
ファシズムと戦争に対しての作曲家の想いが蘇り魂に訴えかける素晴らしい演奏でした。
名手の魅力を最大限に引き出しながら、これからどういった方向に向かわれるのか、楽しみな弦楽四重奏団だと感じました。