もう一つの龍の伝説 ~ 龍福寺 | いかりぶ ぶらぶら

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下総発。
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散策日 令和3年3月17日

 

私は以前に印旛沼の龍の伝説にまつわるお寺を巡ったことがある。

 

 

 

 

 

その四つ目のお寺”龍頭寺”の回で書いた二つ目の龍の伝説について別の説があることが分かった。

 

 

雨を降らせたのは印旛沼の龍ではなく”椿の海”の龍であり、三つに裂かれた龍は龍頭寺龍尾寺、そしてもう一つが旭市岩井にある”龍福寺”だというのだ。

 

 

”椿の海”というのは現在のJR総武本線八日市場駅から飯岡駅にかけての北側に広がっていた湖である。

江戸時代に干拓されて、田園地帯となった。

 

 

龍福寺にはまだ行ったことが無い。

これはぜひ行かねばなるまい。

 

 

ということでやって来ました旭市岩井。

県道73号銚子海上線を飯岡から北上して下総台地へ駆け上がる少し手前。

今、軽トラが顔を出している交差点を右折する。

南側から行くとキャンプ場の看板が目印。

 

 

北側から来るとお寺の案内看板がある。

”りゅう”の字が”竜”になっているが”龍”の字が正式だと思われる。

 

 

県道を右折して150メートルでまた右折。

 

 

そこから300メートルで龍福寺に突き当たる。

左側に駐車場がある。

 

 

入口に境内の案内図。

この案内図はちょっとデフォルメがキツイ。 ちょっと迷いました。

次の写真は案内図の左下角の所だが、階段の向きが90度違う。

 

 

最初は真っすぐ階段に向かって歩いてきたのだが、この苔むし具合を見ては踏み込めなかった。

階段上には何となくバリケードぽく?竹が置かれている。

その階段の奥にあるのは仁王門。

 

 

仁王門下から本堂を見る。

立派な本堂であるが、手前左に何かある。

 

 

昭和26年の改修時に作った鬼瓦だそうだ。

よく見ると分割式になっている。

両脇の狛犬は神仏習合時代の物だそう。

 

 

本堂には見事な龍の彫り物がある。

 

 

 

本堂の左奥には”大滝”がある。

この日は水量が少なかった。

境内にはこの他にも滝が沢山あり、そのためかお寺の山号が”仙滝山”といい、別名が”岩井滝不動尊”という。

 

 

本堂右側の奥にある滝。

案内図にある”金剛ノ滝”がこれだと思っていたのだが、どうも違うようだ。

 

 

本堂から仁王門を振り返る。

先ほど仁王門の向こう側、右方向から入ったきた。

そのまま仁王門の前をスルーした先に通路が続いているので、次はその通路を行く。

 

 

その道の右に現れた素掘りのトンネル。

奥ノ院入口だ。 案内図とは反対の方向を向いている。

このお寺を囲む山 (実際は台地) は”龍福寺の森”として、県指定天然記念物に指定されている。

県が設置した看板は、この付近で見られる鳥を紹介している。

 

 

トンネル内。

カメラの感度を上げると何となく様子が判るが、肉眼では真っ暗で何も見えない。

右側の凹みの部分に仏像が安置されているのだが、カメラを持ってなかったら気が付かなかったかもしれない。

 

 

出口。

入口と出口は丸い断面。

だが前の写真でもわかる通り、途中は横長の楕円形をしている。

 

 

 (たぶん) ここが奥ノ院で、案内図の大師堂。

後の山 (台地) の上には海上 (うなかみ) キャンプ場がある。

 

 

振り返れば、トンネルとは別の通路。

トンネルで潜った尾根をぐるっと廻る径であろうということで、帰りはこの通路で行こう。

 

 

その道の途中にも滝がいくつかあるが、その中の一つがこれ。

おそらくこれが金剛ノ滝。

この日は彼岸の入りなのでお花やお供え物があげられている。

 

 

この後は予想通りに尾根を回り込んで仁王門前に戻ったが、龍の伝説については何も解らなかった。

お寺の名前と境内の龍の彫刻・石像が竜の伝説を連想させるのみ。

しかし境内の何処へいても水の音が聞こえ、マイナスイオンに包まれた感じが気持ち良い場所であった。