昭和の佐倉市内 | いかりぶ ぶらぶら

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下総発。
いかりぶが個人的に気になったスポットを勝手気ままにレポートします。

相変わらず仕事の無い日は天気が悪い。

仕事中にはあまり降られない。

どちらが良いのか悩ましいが、また古い写真でお茶を濁す。

 

今回は昭和の、と言っても末期ですが佐倉市内です。

 

 

まずは昭和57年8月撮影分から。

 

歴史を感じるこの建物。

京成佐倉駅南口からまっすぐ坂道を登ってきた突き当たり、新町の商店街の真ん中あたり。

大正7年に川崎銀行佐倉支店として建てられ、その後佐倉市役所になり、撮影時は右隣と後ろの建物と一体で図書館でした。

 

そして現在。

変わったのは、右隣の建物が無くなり、背後に大きな建物が建ちました。

背後に現れた建物、市立美術館のエントランスホールとなっています。

 

商店街から路地を覗くとこんな感じで、より一層歴史を感じる街並みが残っていました。

 

さて、少年時代の私がなぜこんな写真を撮っていたのか。

 

当時、佐倉城跡の心霊スポットとして有名だったこれ👇を見に行ったのでした。

草が刈られてすっきりしているが、謎の十三階段と呼ばれ、絞首台跡などとも言われていた。

この辺りは4年前にレポートしているので、新しい写真はこちらで。👇

 

階段のそばにある”姥が池”4年前とは池の反対側からの撮影。

まだ公園として整備される前なので結構荒れている。

池と階段についての怪談話が沢山あったのだが、写真に何も写らず、呪われることもなく私は生きている。

 

そして、佐倉城跡と言えば国立歴史民俗博物館だが、開館は翌年昭和58年であり、付近はまだ工事中であった。

 

この写真は城跡内であるのは確かなのだが、正確な場所がわからない。

おそらく三の門跡付近ではないだろうかと思っている。

懐かしい自転車も一緒に写っている。

因みに、この自転車はナショナル(現パナソニック)製。

ダイナモでヘッドライトとフォグライト2灯づつとテールライトを点灯させ、後輪にはディスクブレーキを装備していた。

 

 

次は国鉄(現在はJR)の佐倉駅。

駅前ロータリーの整備が進み、駅舎の建て替えが始まる少し前の状態。

もっと撮っていたと思うのだが、この1枚しか発見できていない。

 

現在の佐倉駅北口の写真。

ほぼ同じ位置で撮っていると思うのだが、ロータリーをもう一度作り直したのかと思う位に雰囲気が変わっている。

 

佐倉駅の南側には佐倉機関区という機関車の基地が在った。

国鉄がJRになって間もない昭和62年8月、千葉県内を毎日新聞社のイベントでSLが走った。

その際に佐倉機関区が基地となり、機関区が一般公開された。

整備中のSLと客車。

C56型というSLとしては小さい方なのだが、それでもずいぶん大きく見えました。

ずっと奥には建て替えられた佐倉駅の橋上駅舎が写っている。

 

別の日に線路の反対側(北側)から。

SLの向きが変わっているのは、木更津駅のターンテーブルで向きを変えてきたから。

機関区庁舎の向こう、駅の南口にはまだ建物が何もない。

この機関区の跡地は現在パチンコ店と駐車場になっている。

 

昭和57年の写真に戻ります。

総武線が昭和43年に現在の線路になる前、物井~佐倉間の線路は今よりも北側に大きく迂回していた。

旧線跡にはまだ線路が残っている場所があった。

この写真は現在GU佐倉店の裏辺り、今は区画整理で跡形もないが、先に見える法務局の建物は現存している。

 

しかし、200メートルほど物井(千葉)方向に下がると旧線の痕跡がまだ残っている。

県道136号線佐倉停車場千代田線が佐倉駅に向かって、寺崎の台地から離れて市街地へ入っていく地点。

右側の土手が線路跡だ。

 

寺崎城跡の登山口近くの水路を渡る線路👆は、道路改良の際に撤去された。

 

この先の線路跡については👆のレポートで触れている。

 

 

最後は昭和63年4月。

JR佐倉駅の西約5キロ、というより京成臼井(うすい)駅の南東約2キロ。

飯重(いいじゅう)地区が大規模開発されると聞いて、記録写真を撮りに行った。

現在の染井野(そめいの)4丁目、ホームセンターのある当たり。

道路の両脇は田んぼだったと思うが、すでに耕作放棄地となっている。

坂を上っていく右カーブの辺りから先は、今もそのまま残っている。

その手前左カーブの途中から右へ曲がる細い道があり、その先には七井戸と呼ばれる農業用のため池があった。

 

七井戸の風景と、

現在の七井戸公園の池。

ほぼ同じ場所で撮っているが、カメラの向きが右寄りになってしまった。

東屋の下の石垣の右端あたりが、昔の写真の右端。

 

昭和の頃の佐倉市は”星の見える街”みたいなキャッチフレーズを使っていたが、今では夜でも明るい街になった。