されるべくしてされたスリープロの経理処理不備指摘
この会社は、従業員が嵩上げした報告を上げており、実態の利益と帳簿上の利益との間に乖離が生じているからである。
なぜ、従業員が嵩上げした報告を上げているのか?それは、歪んだ成果主義をとるこの会社にシステムに起因する。
この会社の人事構成は、年棒社員(正社員、この会社独自のルールでこのようなネーミングがなされている)、販管契約社員(経理上その給料が人件費として計上される契約社員)、原価契約社員(経理上給料が物品費として計上される契約社員、要するにモノ扱い)、パート(雇用契約)、アルバイト(雇用契約)、エージェント(請負契約)となっている。
この会社独特の奴隷制度については、いずれ機会があったときに語るとして、この会社の年棒社員は、毎半期、個人目標と言う名のノルマを課せられる。この個人目標が達成されることが、インセンティブ(賞与ではない)支給条件の一つになる(この一つというのがみそである)。
ちなみに、この個人目標と言うのは、前回の個人目標を上回るものでなければならない。しかし、仮に、目標を簡単にクリアしてしまうと次の目標にペナルティが課せられてしまう。それゆえ、個人目標は、簡単に達成できるものを設定することは出来ない。
もちろん、高い目標を設定して、目標の何割か(具体的数値は定かでない)を下回るとこれまたペナルティが課せられる。
したがって、個人目標は、高すぎず、低すぎずというものを設定しなければならない。
こうして、苦労して?設定した目標も達成されなければ意味を成さないので、年棒社員は、この目標を達成するために頑張るわけである。
仕事を…ではない。
書類上の辻褄合わせをである。
このように、年棒社員たちがせっせと書類上の辻褄合わせをした書類に基づいて、会社の業績をけいじょうしているのだから、 不備や乖離が起こるのは当然である。この会社には、素人が作り上げた経理書類をチェックする、または、修正するプロがいないのだから。
以下、ITPro 2010/2/3より引用
携帯電話販売やテレマーケティングなどを手がける子会社を傘下に持つ京王ズホールディングスと、パソコン導入支援などを手がける子会社を傘下に持つスリープログループはともに、財務諸表監査時に監査人から決算処理の誤りを複数指摘されたことが重要な欠陥に該当するとしている。京王ズホールディングスは決算処理の誤りに加え、「監査役会が規定どおり適時に実施できていないことが判明した」ことも重要な欠陥の一因としている。
不動産広告を主業務とするCHINTAIは、連結子会社のCHINTAIトラベルサービス(CTS)で、不適切な会計処理が発覚したことを重要な欠陥に該当するとした。CTSの前社長とCHINTAIの前経理担当部員が買掛金と売上原価について、不適切な会計処理を実施し、決算を訂正した。同社は 09年9月1日付でCTSの経理担当者をCHINTAI内に集約して統括するといったモニタリング強化策を実施している。
パソコン関連サービスのモジュレは、過年度の固定資産の会計処理に誤りが見つかり、08年5月期および09年5月期の各四半期決算と年度末決算、 10年5月期の第1四半期決算を訂正した。このため訂正内部統制報告書を提出し、重要な欠陥を開示した。第三者による外部委員会を設置して調査した結果、固定資産の会計処理に誤りがあったことが発覚したという。