昨日、ハリルホジッチ氏の会見が行われ、動画での確認は出来なかったんですが、

そこで語られた言葉は読んだので、ちょっとその事について書きます。

 

全文はこちら。

 

の、前に。

僕は、基本的には、監督の途中解任には反対の立場です(代表に限る)

南アフリカの前、岡田さんに対して「辞めろ!」という声をあげていたんですが、

結果はご存知の通りで、その後に、途中交代の大きなデメリットを知りました。

簡単に言うと、監督交代での方向転換にはすごく時間が掛かるからで、

ただでさえ短い代表の活動時間の中で、そのリスクを犯して変化を求めるよりは、

一人の監督で、一定の方向性でチームを作り、四年間の成果を分析し、次に活かす、という方が、

後々の強化に繋がると思っているからです。

ただ、アギーレ氏の解任には賛成で、

それはなぜかというと、彼は逮捕される可能性もあったわけで、

それはつまりチーム作りの途中、あるいはW杯直前で解任せざるをえない状況を避けたかったという理由です。

それなのに、後任のハリルホジッチ氏は、直前で解任された。

正直、絶望でした。

 

そういう部分も含めて、今回の会見記事を読みました。

 

 

 

 

 

ハリル氏が訴えたことは、ざっくりいうと

①自分の仕事に特に問題はなかった

②コミュニケーション不足が解任理由とあるが、そんなことはない

③また、それが理由なら、問題が起きたときにそう伝えてほしかった(一度も指摘されなかった)

④日本は大好きだし、これからも応援する

 

ということ。

 

 

 

①については、いろいろ意見があると思いますが、僕はその通りだと思っている一人です。

仕事に問題はなかった、と。

もちろん、試合に勝ててないのに問題がないわけない、試合がつまらない、という意見も理解はできますが、

W杯予選以外は全てテストで、W杯本番で勝つための準備と考えれば(ハリル氏はそう捉えていた)

問題はない、と言っていいと思っています。

そして、本人もそう言っているし、海外の有識者もそう認識していることとして、

「本番で結果を出すのが一番得意」ということ。

ここでの本番とは、W杯予選であり、W杯本戦のこと。

一番得意な部分を見ずに(と言うか、予選の大一番であるオーストラリア戦では、手腕を発揮したと思います)、

親善試合というテストだったり、ハリル氏はテストの場として考えていたE-1の結果でどうこう、と言うのは、

たぶん、認識の違いだと思います。

結果云々ではなく、テストしたい選手個々の内容とか、だったと思います。

本番のための秘策(というと大袈裟かもしれませんが)のため、

その策を実践するために相応しい選手かどうか、です。

それは、ハリル氏本人も「メンバーが決まって、それから3週間で具体的な所を落とし込む」と言っていたように、

おそらく、「普段やっていない戦術(ポジションだったり、フォーメーションだったり)」をやることになり、

戦術的な融通が利くかどうか、という部分も見ていたんだと思っています。

それは、原口選手をボランチで試したり、浦和では左サイドの宇賀神選手を右サイドで試したり、

そういう部分もあったんじゃないかと、個人的には思っています。

 

挙げればきりがないんですが、仕事としては、(完璧ではなかったかもしれないけど)問題はなかったはずです。

 

 

 

そして、一番問題なのは②です。

田嶋会長は、はっきりと、解任理由として「コミュニケーション不足」と言いました。

でも、オフィスを作ったり、毎日代表候補の選手と電話したり、

過去のどの監督よりもコミュニケーションを取っていたのが、ハリル氏です。

選手に限らず、スタッフともです。

そして、選手からそういう申し出があったから解任した、と言ったのにも関わらず、

ハリル氏が、会見で「W杯出場を決めても、喜んでない選手が二人いた」と言えば、

こんなことを言っちゃうのが、今のJFAの会長です。

 

代表監督に対して、選手全員が何も不満を持たず、満足するということは、まずないと思います。

招集されても出場できなかったとか、得意なポジションで起用されなかったとか。

それこそ、挙げればきりがないことですが、

基本的には、監督が吸い上げて選手にフィードバックするものですし、

監督が吸いきれずに協会側まで来たのなら、協会が監督に話をするべきです。

それすらなく、いきなり「コミュニケーション不足です」で解任するのは、

協会の方がコミュニケーション不足であり、仕事をしていない、無能ですと自ら言い触らしているようなもの。

それが③の部分です。

それから、この仕事を担っていたのが技術委員で、

そのリーダーが、後任監督となった西野さんというわけです。

ハリル氏からすると、本来ならサポートしてもらえるはずのところ、全くサポートしてもらえず、

そのサポートがあればどうにかなったかもしれないということを理由にクビにされ、

しかも、そのサポートする立場の人が、自分の後任になったわけですから、

普通に考えれば、怒ります。

それを、会長自ら「誠意を見せる」と、フランスに行き、

それも、自宅に行くわけではなく、ホテルに呼び出して、理解できない理由で解任したんです。

ハリル氏は、「解任するなら紙切れ一枚送ってくれればいい」と言っていたのにも関わらず、です。

もっと言うと、本来やるべき仕事(選手から苦情が来ていると伝える)、等をしなかった西野氏のことを、

「彼は頑張っていた」と擁護するわけですからね。

 

誠意とは、そういうことではないんですよ。

「何のために、コミュニケーション不足を理由にして」ハリル氏を解任したのか。

ここの、「何のために」を、はっきりと説明するのか、それが誠意だと、僕は思っています。

 

あと、解任の裏には、「スポンサー」があるというような話も見掛けます。

人気選手を出さないからとか、試合がつまらなくなって視聴率が落ちたとか。

もしかすると、そういう部分を理由に、協会に対して圧力はあったかもしれません。

それならそれで、そのことを監督に伝えるのも協会の仕事だと思いますし、

それを受け入れられない監督でもないんじゃないかと思います。

これは、ハリル氏が会見で言及していないので、あくまで空想の話で、

僕自身は、どちらかというと、スポンサー云々については否定的で、

田嶋会長が自分自身のために解任した、と考えています。

 

 

 

それにしても。

こんな理不尽な解任であったのに、日本は大好きだと言ってもらえたことは、本当に感謝です。

中には、腹いせに対戦相手に日本のプランを話すんじゃないかとか、そういう記事もあり、

僕も、その可能性も捨てきれないな、くらいには思っていたので、

なんか、すごく申し訳ない気分になりました。

だから、他に代表監督のオファーがなければ、ですが、

Jリーグのお金持ちクラブが監督に招いてくれないかなぁ、とか考えたりしています。

 

 

 

 

 

 

 

一方では、今回のロシアW杯、

賛否あると思いますが、僕は、日本代表を応援するけど、負けてほしいと思っています。

選手個々は応援するけど、負けてほしいです。

勝って、万が一にもGLを突破すれば、それは監督交代を肯定してしまうことになるから。

どんな言葉で繕っても、この解任は肯定されてはいけない類いのものだし、

肯定されるということは、これからも「(何らかの理由で)監督が気に入らなければ、W杯直前でも解任していい」ということになるからです。

これだと、いつになっても、サッカー日本代表は強くならない。

生きてるうちに、日本代表が優勝するところを見たい!!

それだけなんです。