「あなた、女難の相が出てるわ。気をつけた方がいいわよ。」





バーで突然、知らない女性からそう言われた。





当時、まだ30代前半であり、若かった自分は、





「女難ですかw  むしろ、あってみたいですねw」





なんて、強気に返した。





もう、15、6年も前の話なのだが、度々、そう言われた事を思い出す。





そこから様々な難に会い、今では、一体何が難なのかすら、分からなくなってしまった 笑









難にも色々と有る。




人によりもたらされる難、災害による難、心身の病気の難などがある。




災害や事故、病気などは、気を付けていても避けられない場合がある。




先日、一緒に飲んだ50代の同業者が、こんな事を話していた。




「okkey@さん〜 地震がいつ来るかと考えると、怖くて怖くて仕方がないんです。それと、いつかガンになると考えると、毎日怖くて怖くて。僕は死にたく無いんです。」




話していて、思わず笑ってしまい、その男にキッっと睨まれてしまった 笑





中高の同級生にも、いつ自分がガンになるかも知れないからと、せっせとお金を貯め込み、40代半ばで、1億円を貯めた人が居る 笑





貯めたお金を伴侶に分けるのが嫌で、50歳を前にして未婚であり、それでも子供は欲しいと嘆いていた 笑




いつ来るか分からない難に、日々怯え続ける。





ある程度の備えは大事だとは思うが、過剰な彼等を見ていると、日々を楽しんで生きておらず、また、そうした気質は、逆に難を呼び込んでしまう様な気もする。





自分も災害や病気は怖いが、自分はそうした難に遭わないと思っていて、例え遭ったとしても、大丈夫だと考えている。





もし、大丈夫で無ければそれまでなんだろうと考えていると、50代の同業者や同級生に言ったが、やはり理解は出来ない様だ 笑





先日、突然降って沸いたように、最初の元嫁さんから500万の請求が来た際には、これは悪夢か?と何度も確かめたが、支払おうと決めた途端、それは難では無くなった。





数年前、2人目の嫁さんに全財産、全家財道具を持って行かれた際には、その翌日からどうやって生活しようかと落ち込んだが、クーラーボックスを冷蔵庫代わりにして、何も無い部屋で生活を送るうちに、いつの間にかその状況を楽しんでいた 笑





朝目覚めた瞬間、46歳にもなる男が、何も無い部屋で金の無さに悶えている 笑




そんな経験をするうちに、一体何が難なのかが、分からなくなってしまった 笑










無防備な自分は、これまで、人に裏切られたり、うまく利用される事が多かった様に思う。




そこまで行かなくても、嫌な思いをさせられる事なんかは、日々常にあった。




一時は、そうした事を避けるために、人との距離を置いていた時期もある。




一々、腹を立てさせられるのは本当に面倒であり、気分良く過ごしていても、ガラリと気分を悪くさせられてしまう。




無防備で居ると、そう言う輩が定期的に目の前に現れては、嫌な気分にさせてくれる。




一時は、警戒心を高め、本当に気を許せる人としか話さない様にしていた。




ただ、それはそれで、日々しんどさを感じた。




目の届く範囲に、気を許さない人が1人でも居れば、警戒をしている為、全く楽しく無い時間を過ごさなければならない。




かと言って、無防備になれば、日々、腹を立てさせられてしまう。  
  



一時は、どうしたものかと苦悩していたが、ある気付きがあった。




人は元々、人を裏切り、騙し、うまく利用したくなる質(タチ)である事を受け入れてみようと思った。




人は弱く、自分の保身の為なら、簡単に人を裏切る。




自分の保身の為なら、人を利用して、自分を守ろうとする。




以前は理解が出来ずに、一々腹を立てていたが、そうしなければ彼等は生きていけないくらい、弱い生き物だと考えると、腹が立たなくなった。




無防備で居ると、彼等のそうした部分に、再び接する様になったが、腹を立てずに進言する様になった。




年上であろうと、




「すいません。そうして、その人の居ない所で、人を下げる様な事は言わない方が良いと僕は思いますが、、貴方はどう思いますか?」




なんて、臆さずに伝える様になった。




腹を立てる必要は無く、彼等は、そうしなければ生きられないくらい、弱くて可哀想な人なんだろう。




自分に対しても、騙したいなら騙せばいい、裏切りたいなら裏切ればいいと考えていて、堂々と接していると、不思議とそうした難は近寄らなくなった。









「あなた、女難の相が出てるわ。気をつけた方がいいわよ。」




人の難はものともしなくなったが、女難は女性好きで居る限り、ついて回るのだと思う。





ただ、全財産を持って行かれても、「持って行きたければ、持って行けばいい」くらいに考えていて、自分にとって、それは大した難では無かった様に思う 笑





冒頭に書いたように、一体何が難なのか分からなくなっている 笑 




あまり無防備で居ると、ある日、とんでもない女難に遭うのかも知れない 笑




きっと、それはそれでいいのだろう。