とにかく喋り過ぎなのだ。




ペラペラペラペラと思ったままに喋る。




人が話していても、話を遮ってまでして、喋る。
 



先日若い同業者に誘われたコンパでも、気が付けば一人で喋っていた。
 



聞く側にまわろうと意識していても、途中で我慢出来なくなる。




時にそれを上司にもやってしまう。




 上司が会議で仕事の進め方なんかの話をしていても、途中で論旨の弱さや誤認している事が見えた瞬間に、「いや、それはですね。」「ちょっと、よろしいですか?」と話を遮り、自論を展開する。




酒の席でも、人の話を遮って前に前に出る。




酒の席の上司の長話を苦痛だという人は多いが、長話を黙って聞いているからそうなるんだと思う。




つまんない話だと分かった瞬間に、話の腰を折るか、しれーっと別の話題に切り替える。




例の彼女のバーでは、皆が思い思いの事を自由に話していた。




人の話を聞く気なんて全く無くて、それぞれが自分の話したい事を話す。




ある時なんか、右側に座る男が延々と自分の精神疾患の話をしていて、それを聞いている最中に左の男が自分がNASAに行ったというよく分からない話をし始め、二人の全く違う話を聞かされ続けた事があった。




それぞれの相槌を打ちながらなんとか聞いていたのだが、時に自分を飛び越えて二人の会話が交錯しても、互いに自分の話をするばかりで、一向に二人の会話が噛み合わう事は無い。




もはや相槌等、何の意味もない事に気付いて、そんな二人の様子を黙って見ていたのだが、まるでよく練られたコントを見ている様な感覚になり、最後はとても可笑しくなって笑い出してしまった。




ペラペラと話す自分は、決して嫌いではない。




これでも一応、周りの空気は読めているつもりだ。



ただ、それを面白く無く思う人もいる。


皆、自分の事を話したい。




自身の不遇な話や、グチを話したい。




けれど、自分がそれを遮る。




グチや不遇な話を話すなら、せめて面白くして欲しいと思うのは、自分が関西人だからなんだろう。



つまらない話はすぐにダメ出しを食らう環境で育ったから、その感覚が未だに根付いているのだろう。




つまらない話を聞きながら、それをどう面白く持って行こうなんて考えているので、そもそも人の話をあまりちゃんと聞いていないのだ。




結果、人の話を取り上げてしまう。




元嫁のダラダラ話す話に口を挟んだりしようもんなら、「なんで黙って聞いてくれへんの?💢」
とよく怒られたものだが、そもそも黙って聞いているのを望むなら、一人で壁に向かって喋ればいいのだ。



つまんない話を遮られて面白く無いのなら、遮れない様な面白い話をすればいい。




いやいや、違うぞ 笑



今日、これを書いている主旨は、人の話を最後まで聞こうという事だ。



人の話を遮ると、嫌な思いになる人がいる。



皆、自分の事を話したくて仕方が無いのだ。



上司でも女性でも、容赦なく腰を折ってきた。



正直、折られたくないのであれば…と言いたい気持ちが無いわけでは無いが、話を折られたということ自体が彼等にとっては面白くないのだろう。



彼等の話を遮って、ストレートに意見を言うのも、相手がそれを求めているかどうかを少し考えた方がいいのかもしれない。



そこについては、仕事とプライベートで少し分けた方がいいのかもしれない。



とりあえず、人の話を最後まで聞く事をやってみようと思う。



で、相手が「どう思う?」と聞いてきたら、意見を言えばいい。



「あんたの意見なんか聞いてへんねん!」



なんて、元嫁や酔った職場のおばちゃんに言われたのを思い出すが、特に女性のグチや文句の類は、理解はできないが、どうも、ただ聞いてくれればいいという時があるらしい。



勝手な生き物だとは思うが、そこは、「うん うん。ホンマ。へぇー。」と聞いておけばいいのだろう。


今年は年初の沖縄から始まり、色んな場面で思いついたままに、ペラペラペラペラと喋ってきた。



以前ブログに書いた様に、バーでお会いした、ハットをキメたシブいオヤジ達に憧れている。



カウンターに腰掛け、黙って酒を飲む。



そして、聞かれた事に、一言二言、答える。



そんな風にはまだまだなれないが、今の自分は少し喋り過ぎなのだろう。



人の話を遮ってまで、ペラペラと喋る 笑



最近はお会いしていないが、ダジャレの神様のケヴィンを思い出す 笑     



人の言葉尻を取っては、まるで気の狂った落語家の様に、ダジャレを言い続ける 笑



自分はダジャレは言わないが、下ネタを言う。



このまま喋り続けると、そのうち狂った様に下ネタばかりを連発するオヤジになる事は容易に想像できる 笑。



それは避けたいのだが、シブいオヤジ達の様に、いきなり寡黙にはなれないので、とりあえず人の話を最後まで聞く事をやってみようと思う。


 
人の話を聞く時間が増えれば、ペラペラと喋る時間は必然と減るだろう。



話したい事が頭に浮かんでも、グッと我慢する。



特に、女性や上司を相手にしている時は、それを意識してやってみたい。



これまで遮ってきた愚痴や長話の先は、もしかしたら面白いのかも知れない 笑。



この、話が面白いかどうかの価値基準も、関西人特有のものであり、それもやめた方がいい。



皆が皆、面白い話をしようとしている訳じゃないのだ。


ついつい、「それで?」なんて言ってしまうのも、注意しよう。



そういう時は、「うんうん」と聞き流せばいいのだ。   


それぞれの場面で話の流れを判断する為には、
会話に没頭せずに、俯瞰で見るのも大事なのだろう。



今週は月曜日から毎日忘年会がある。



まずは、人の話を遮らず最後まで聞く事から始めてみようと思う。