先生:確かに腫れてますねぇ…。炎症により水が溜まっています。この炎症を抑えるには「①薬」「②湿布」「③注射による水抜きと投薬」があり、既に①と②は処方済みなので③はどうしますか?このまま安静にしていればいずれ治りますが③をすればそれが早くなりますよ。

私 :それなら③でお願いします。

先生:最初だけ少しチクッとしますが、水を抜いた後にシリンジを交換して投薬しますので針の抜き差しは1度だけです。

私 :(チラリと見えた注射針が予想より太かったので)痛いのは少しだけですよね?…とは聞けず。わ、わ、わかりました…。

 

左膝の場合は、正面から見て皿の右斜め上辺りに針を刺すことになっているようだ。先生は「少しチクッ」っと言っていたが果たしてホントにそうなのか…「チクッ」…私的には「これを少しと言うのか…」と言いたくなるほど痛かった。でも、それが刺す時だけだったのはホントだった。先生は私の左膝の皿の淵をなぞる様に上から押して溜まった水を注射器の方へ追い込んでいるようだった。そして「これだけ抜けました」と言って見せてくれた水の色は若干黄色っぽかった。その水は注射器の2/3辺りまであったので、私としては「そんなに溜まっていたんだ…」と内心驚いていたら、先生が「10㏄弱なので大した量ではありませんね」だって。そりゃあなたは先生だから何度も経験があって慣れているから明るい感じで言うけど、膝から水を抜くなんてことこっちは間もなく前期高齢者の仲間入りをする歳になって初めてなんだから…、でも大した量じゃなかったってことで少し安心したぁー!。

 

病院から大宮駅までの帰り道、病院へ向かっている時とは違って左膝の具合が若干だが確かに良くなっているような気がした。明日は鍼灸院で針治療をしてもらうことになっているので、もしかしたらもっと具合が良くなるかもしれない、と明るい気分になった。でも同時に「針」という言葉から今日の水抜き用の太い注射針のことを連想してしまい「あんな太い針を体中にブスブスと刺されたら気絶してしまうかもしれない…」とありもしないことを考えてしまった。