名前を呼ばれて診察室へ入り、ひと通りこれまでの状況を説明して、診察台に仰向けになった。先生がズボンの上から左右の足を順番に持って「こうすると痛いですか?」「これはどうですか?」と言いながら、曲げたり捻ったり押したりするが、強い力ではなかったので全く痛みは感じなかった。それでは次にレントゲン撮影をします、と言われてレントゲン室へ入った。その撮影中、先生は隣の部屋で待っていた別の患者の診察をしている。診察の予約は15分刻みだったので、時間を有効に使っているようだ。

 

レントゲン撮影の結果がモニターに映し出されると、先生は「左右とも骨には全く異常がありません」「膝の上下の骨の間隔も十分にあります」ということだった。その言葉には安心したが、じゃあ何故痛くなったのか?これからどうすれば良いのか?とういことについては、次の通りだった。

・膝の周りや大腿部の筋力が落ちてきたにもかかわらず、走り続けたので膝に負担がかかった。そのため、先ず痛みが完全に無くなるまでできるだけ膝には負担がかからないような生活を心掛け、その後に筋力をつけてから徐々に走る距離を伸ばしてください。痛み止めと湿布薬を出しておきます。

 

その後、痛みは消えなかったが骨に異常が無く老人の烙印を押されなかったことで気持ちが楽になり、朝の通勤時に北大宮駅を降りた直後にはその先の踏切まで疾走したり、週末に息子と近所の公園で少し走ったりした。すると、その1週間後の朝…左膝の周りが腫れていることに気が付いて驚いた。右膝と比較して、明らかに膝周りの窪みが無くなっている…。これって結構ヤバいんじゃない?ってことで週明け早々に再び病院に予約を入れた。