小学校4年の時、生徒の前でアコーディオンを弾く菅原先生を表現した「木版画」も見事だった。まぁ、版画の元になる絵の出来が小学生レベルでは無いからそれは当然なのであるが、先生が楽しそうに弾いている様子や、それを席に座って聴きながら声を揃えて唄っている私たちの顔の表情も伝わってくるかのようだった。あれを黒一色のみで表現していたのだからその出来栄えの凄さを表現することすら難しい…。但し版画故、菅原先生の利き手が左右逆になっていたのは唯一失敗だったかもしれない。

 

中学3年の時に彼の家へ遊びに行ったら、TULIPのアルバム「TAKE OFF(離陸)」があった。彼が聴くのはその雰囲気からてっきりクラッシック系だとばかり思っていたので、それを見つけた時には(TULIPファンの方には申し訳ありませんが)「私たちのような一般庶民的な部分もあるんだ」と安心したような気持になった。

 

似たような話で私が出向で東京地区の会社に勤務していた頃(だから35年前)、その東京で中学の同級生が集まった時、既に起業していた彼がカラオケで何を歌のか楽しみにしていたら(曲名は覚えていないが)「JUN SKY WOLKER(S)」だったが、その時にも同じような気持ちになった。それじゃあ私も…ということで彼に続いて私が歌ったのは「ブルーハーツ」の曲だったが、私がそれを歌い終えた時に彼がそのバンドにも興味があるような話をしたので、本当は昔からこれ(日本のバロックンド)系が好きだったのかもしれないと思った。


実はその時私が歌いたかったのは別の日本のロックバンドの曲だったが、そのバンドの歌はボーカルが個性的過ぎるために歌えないのが残念だった…。