9連休だった昨年の夏休み、それまでがそうだったように「2回/週」のペースで走ろうと思っていたが、夏休みの初日にその間隔を短くしたくなる出来事があった。初日、早朝とは言え当然クソ暑い中、これも当然ゆっくりと走り出した(結局最後までゆっくりとしか走れないが…)。

 

10マイル(16キロ)コースのほぼ中間点辺りで、左の小道から小学校低学年の子供たちが出てきた。見た感じ夏休み中の運動の一環で近所の公園かどこかを走ってきたような様子だった。するとそのうちの一人の子が「一緒に走ってもいいですか?」と聞いてきたので「いいよ」と答えた。小学校低学年の子供たちにとっては私のゆっくりに合わせるのも大変だったようで200Mほど走ったら「もうダメだ…」と言って立ち止まってしまった。私はその後も淡々と走り続けたら後ろから「頑張ってくださ~い」という応援の声が聞こえたので「ありがとう!」の意味を込めて左手で親指を立てる仕草をしたら「カッコいい~!」と言ってくれた。どう贔屓目に見ても私はカッコいい部類には入らないが、自分が興味のある何かで自分より少しでも優れている人を見るとカッコよく見えるものなのかもしれない。私も野球やギターを始めたばかりの頃は、私より少しでも上手な人に憧れたように…。

 

当初の予定は「2回/週」だったが、またあの子供達に「カッコいい」と言われたくて、その日からそれが「1回/2日」になった(クソ暑いのに)。だがそれっきりその子供達とは会うことができず、更には無理が祟ったのかそれ以降は今に至るまで膝痛に悩まされている。調子に乗ってはいけないことの見本のような出来事だった。