パースもそうだが、ここフリーマントルの素晴らしさについては、それを的確に表現しているサイトや書籍、更には今ならYoutube等が沢山あるので、私がここで改めてどうこう言う必要は無い。というよりも高校時代に現国が赤点だった私には、私が受けた感動の100%を表現できる文章力を持ち合わせていない。なので、このブログではこれまでのように私が体験して感じたことを淡々と記事にしていきたいと思う。それにしても、今となってはもうどうしようも無いが、頭が柔らかかった頃に沢山の本を読んで文章力を培っておくべきだった…。

 

ひとりで道路工事をしていたオージーに教えてもらった通りに次の角を右へ曲がると…、見えてきた、見えてきた!抜けるような青空と、それよりも更に青い海、白い砂浜、そして人が疎ら、最高だよな!この海のずぅ~~~~~~っと先はアフリカ大陸かぁ…と思っていたら何やら島が見える。近くに居た人に聞いたら「ロットネスト島」というこれまた素晴らしいところらしい。今回はお金と時間が無いから行けないが、いつかきっと…と思いながらバザーズ湾とその左のヨットハーバーを分けている小道をその先端の方へ歩いて行った。

 

バザーズ湾側には巨大な岩が道沿いに積まれていて湾を望むにはその岩の上に上がらなければならない程だった。ヨットハーバー側はテトラポッドが積まれているが、こちらは道の高さまでしか無いので見通しが良い。少し歩くと男ばかり数人の若者たちが楽しそうにそのテトラポッドから釣りをしていた。何が釣れるのかと見ていたら向こうから話しかけてきた「どこから来たの?」「観光?」。それらに答えた後で今後は私が聞いてみたら、彼等は韓国からの留学生で「もう帰国したくない」と言っていた。私も彼等程の年齢の頃に、もしここへ来れていたなら自分の人生はどのようになっていたのだろう、と仮定法過去完了的な言い回しで(ちょっと違うか…)考えてしまった。

 

そろそろパースで戻る時刻になってきた。今回は旅程の関係で、ここから沈む夕日を眺めることができないのがとても残念だった。私は東北の太平洋側の出身なので海から昇る朝日は何度も見たことがあるが、海に沈む夕日を見たのは今まで僅か一度しかない。それは秋田の男鹿半島を一周する駅伝に参加した時だ。