外国人慣れしてくると、なんとなく困っているような感じの外国人を見掛けると話しかけてみたくなる。

 

東京駅の総武線快速の地下ホームで見かけた若い外国人。

路線図を見て悩んでいる様子の彼に目的地を聞いてみると新宿方面だったので、一緒に中央線快速のホームまで歩いて行った。3日前にチェコから日本への来たばかりの留学生だった。「東京駅へ来れば、そこからなかどこへでも行けると聞いていたので先ずは東京駅へ来た」ということだったが、そこから新宿へはどうすれば行けるのか分からなくて困っていたらしい。日本語が全く話せないので暫くの間は日本での生活にも困るだろうと思い、「何か困りごとがあったらここへ連絡するように」と別れ際に私の名刺を渡した。名刺なんか渡して大丈夫なのか?とも思ったが、自分が若い頃にしたくてもできなかったことを実践している彼を応援したかったのだと思う。その後彼と会うことは無かったが、今はチェコで元気に暮らしているに違いない。

 

東京駅の東海道新幹線のホームで自撮りをしていた外国人。

私が出張で東京⇒大阪⇒福岡と移動するため東京駅のそのホームで並んでいる時だった。私の前に並んでいたいかにも陽気な外国人旅行者が新幹線車両をバックに自撮りをしていたが、なかなか思うような画角にならない様子だったので撮影してあげることにした。先ずはその声を掛けただけで「ウヮ~ォ!」と、かなりのオーバーアクション。何枚か撮影してあげた中に気に入ったショットがあったらしく「オォ~、サンキュ~」と言って(クソ暑いのに)抱きついてきた。新幹線の中でのお互いの席は結構離れていたのだが…、発車して間もなく「ハ~イ」と言って彼がやってきた。そして空いている私の隣の席を指さして「座っていいか?」と言った。指定席だったが誰も来そうになかったので「はい」と返事をすると、そこから彼が下りる京駅都までの間に色々聞かれたし、聞いても居ないのに色々と話してくるというまるで英語教室のような2時間だった。京都駅で新幹線を降りる直前に彼は「あなたの事は決して忘れない」と私に言ってくれたが、実際はどうだか…。