ゴール後に競技場内の芝生に腰を下ろして休んでいたら、私に先着した人が近づいて来て「今度、一緒に駅伝を走りませんか?」と声を掛けてくれた。彼は私より10歳程若く、地元で町田走友会に所属する林くんという青年だった。ラスト勝負に強いランナーへの憧れというのも変な話だが、彼とは話をしてみたかったしまた一緒に走ってみたいと思っていたので、彼の方から声を掛けてくれたのはとても有難かった。

 

競技場にはその走友会の監督である五十嵐さんも観戦に来ていて、スタンドに居たその五十嵐さんから「勧誘して来い」と言われて私のところへ来たということだった。もちろん私は「ありがとうございます、喜んで!」と言って入会した。こうして出向期間中の僅か3年弱の間だけではあるが、出向先の居住地でもクラブチームに所属することができた。

 

そして監督の五十嵐さんとも少しお話をすることができたが、その少し前に五十嵐さんが神田さんと話をしていることころを見たので、もしかしたら神田さんもこの走友会の人なのかと思い聞いてみたところ「稀に一緒に走ることはある」程度で正式な会員では無いようだった。五十嵐さんは私より10歳以上年上の方だったが、見た目が爽やかで年齢よりとても若く見えた。勿論ご自身も当時からバリバリの現役でその年代では周囲に一目置かれる存在であり、そして今でも走り続けていらっしゃるようなので、故障無く走り続けるため或いは故障からの復帰の術等機会があれば連絡をとって教えを乞うてみたい。きっと何かしら為になる話が聞けるはずだ。