入社後、会社の陸上部について詳しい人に聞いてみたら地元の高校の卒業生を含め、隣県からも錚々たるメンバーが集まっているということだった。中でも(昨日も登場した)マラソン全国区の千葉さん、箱根駅伝1区の区間記録保持者だった佐藤くん(「箱根駅伝:区間記録保持者」に登場)、20キロの県記録保持者だった菅原さんは強烈過ぎて形容の仕様が無い。当然、当時の東日本縦断駅伝(通称:青東駅伝)では県代表のメンバーとしてエース区間を走る人たちだ。

 

また、既に陸上部からは引退していたが私の1学年上で当時県内では高校№1だった(別の)千葉さんも居た。その千葉さんは高校3年の時に県代表で国体の5,000Mを走っているが、その決勝では当時の高校記録である14分18秒を樹立した大牟田高校の吉富悟さんと一緒に走った人だ。そのレースでは「自分の調子は悪くなかったが周回遅れになってしまった」と話していた。高校時代の千葉さんは「あしたのジョー」に登場する(矢吹丈と戦うために減量した)「力石徹」のようにガリガリに瘦せていてギョロリとした大きな目が特徴的な人だった。そして若干首を傾げて苦しそうに走るので悲壮感漂う孤高のランナーのような人だったが、入社後に会った時にはふっくらとした体形になり、顔もお月様のように丸くなっていたので近寄り難さは全く無くなっていた。

 

それと過去に書いた「雲の上の存在」等に登場した同学年である田村くんの出身高校が会社の近所だったので、高校卒業後の彼についても若干知ることができた。彼は更なる高みを求めて茨城県の実業団へ就職したが、度重なる故障で思うように走れない状況が続いたまま引退してしまったらしい。そう言えば高校3年の時も、その前年までのような勢いは無くなっていたので、もしかしたら彼の故障は高校時代からだったのかもしれない。彼は私のことなど覚えてはいないと思うが、もう一度会って話がしてみたかったなぁ…。