長いので、おヒマな方だけどうぞ。
ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、
またかくのごとし。
たましきの都のうちに、
軒を並べ、甍を争へる、
高き、卑しき、人のすまひは、
世々を経て尽きせぬものなれど、
これをまことかと尋ぬれば、
昔ありし家はまれなり。
あるいは昨年焼けて今年作れり。
あるいは大家滅びて小家となる。
住む人もこれに同じ。
所も変わらず、人も多かれど、
いにしえ見し人は、
二、三十人が中に、
わずかにひとりふたりなり。
朝に死に、夕べに生まるるならひ、
ただ水のあわにぞ似たりける。
知らず、生まれ死ぬる人、
いづかたより来たりて、
いづかたへか去る。
また知らず、仮の宿り、
たがためにか心を悩まし、
何によりてか目を喜ばしむる。
その、あるじとすみかと、
無常を争うさま、
いはば朝顔の露に異ならず。
あるいは露落ちて花残れり。
残るといへども朝日に枯れぬ。
あるいは花しぼみて露なほ消えず。
消えずといへども夕べを待つことなし。
よくこれだけ無常を並べたよね(笑)
鴨長明ってね、
まったくトホホな一生なの。
(wiki情報だけどw)
由緒ある神社の次男坊、
天皇の奥さんに推してもらって
貴族(の下の方)の職に就いたはいいが
実家がよその神社との喧嘩で負けて失職。
天皇の推薦で神社の神主に立候補したものの
別の権力に敗北。
もうヤんなっちゃって50で出家、
山に籠る。
歌を詠めば褒めてくれる人もいるけど
兄にはダメ出しくらう。
もうずっと負けっぱなし。
何やっても上手くいかなかった。
それでもモノを書くことと
琵琶と琴はやめなかった。
逆に言うとそれしかなかった。
推してくれる人もいるんだけど
いざという時に負けちゃうんだよねぇ。
なんと愛おしいではないか。
敗北感背負ってからっ風に吹かれた時
「世の中そんなもんさ(-_-) 」
って言いたくもなる。
ちなみに「方丈」とは
約3m×3mの小さな部屋のこと。
小さな部屋で書いた手記
ってことかな。
この「あぁ無常」(←私的解釈)
現代までずっと語り継がれてるのよね。
みんな思うことあるよね、きっと。
でもこんな後世まで語り継がれるって
長明は思ってなかったと思うわ〜
……友達か!?
失礼しました〜
素直になれば…って誰かが言った。
けど、
素直になったら迷惑かける。
どうすりゃいんじゃい(´Д` )