こんにちは＆こんばんは、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

当初は7月上旬に投稿予定の記事ですが、諸事情により遅くなってしまいました。梅雨時期が終わってしまいましたが、夏場でも外の湿度が高ければ参考にできる内容なので、よかったらご閲覧ください。

今回は、梅雨前や梅雨時期に除湿する日立エアコンの特徴と消費電力や室内環境について、お伝えしていきます。

当家の環境になってしまいますが、結論では「涼快」モードがおすすめです。

日立エアコンの除湿モード

日立エアコンの除湿モードは、主に３つあります。詳しくは公式Webをご確認ください。

・ソフト除湿

・カラッと除湿

・涼快

簡単にいうと、「ソフト除湿」は弱冷房で、「カラッと除湿」は再熱除湿で、「涼快」は冷房+再熱除湿なのです。

弱冷房

カラッと除湿

涼快

※画像出典元：日立公式Webの「よくある質問」

一般的なエアコンの除湿には弱冷房を使用されていますが、この方式にすると湿度は下がるけど室温も下がるというデメリットがあります。

再熱除湿方式では、湿度は下げて室温は下げない除湿方法なので、普段の除湿方法よりも消費電力が多いといわれています。これは湿った風をエアコンに取り入れたあと、空気を温めて室内に戻すので温める事に電気が掛かります。

日立のエアコンでは、安価なモデルにはソフト除湿が標準ですが、ミドルやハイモデルには「カラッと除湿」と「涼快」モードが標準仕様で搭載されています。

当家のエアコンは、ハイモデルのXグレードを採用していますので、主には後者のモードで除湿を行うことになります。

除湿モードによる部屋の室温と湿度

まずは、各除湿モードで稼動した時の室内環境を確認してみます。

6月1日から1ヶ月間の外気温と湿度を調べてみました。

計測環境は、建物の広さは28坪で各部屋の扉はオープンにしています。

エアコンは10畳用の製品をロフトに設置しています。

リモコンの設定は、室温23度で湿度45％にしています。

1日から16日までは再熱除湿、17日から30日までは冷房+再熱除湿で検証です。

屋外/リビング/主寝室/床下の空調結果

温度、湿度、絶対湿度を確認してみましょう。

屋外

外気温の最低温度は15.6度、最高39.4度。絶対湿度は最低9.21g、最高22.76g

リビング

リビングの最低温度は22.8度、最高25.8度。絶対湿度は最低9.73g、最高13.72g

主寝室

主寝室の最低温度は22.8度、最高27.2度。絶対湿度は最低10.34g、最高13.49g

床下空間

床下の最低温度は22.5度、最高24.9度。絶対湿度は最低10.25g、最高13.49g

比較して分かる見解

6月の屋外温度は25度～35度くらいですが、ロフトの真下にあるリビングでは、どの除湿モードでも湿度平均が51.4％と比較的快適に過ごす事ができました。

一方の主寝室は、風の流れがうまく行っていない影響で、リビングよりも室温が高くはなりましたが、湿度は平均で51％で絶対湿度も平均12gと、不快な空間ではなかったです。

床下は窓がなく、直接太陽が当たらないところではあるんですが、一定の空気の流れがあるのでカビが生えやすい環境ではないと実感できました。

梅雨時期で快適な湿度は40％～60％、絶対湿度だと10g～12gくらいが良いとされていますので、当家で採用した日立エアコンでは全部屋の空調を上手に除湿できているのではないでしょうか。

ちなみに当家でも、屋外湿度が90％を超える日にエアコンオフにして24時間後に観測すると、室内空間の湿度は75％くらいになります。

除湿モードによる消費電力

除湿モードで快適な室内空間を実現できましたが、実際の消費電力はどうでしょうか。

蓄電池モニターからみた簡易計算による消費電力

今年は、除湿モードを２つ試してみて消費電力が分かりましたので、ここでご紹介します。

建物の広さは28坪で、各部屋の扉はオープンにしています。エアコンは10畳用のものをロフトに設置しています。

リモコンの設定は、室温23度で湿度45％にしています。

6月1日から1ヶ月間、24時間稼動したときの消費電力を調べてみました。

1日から16日までは再熱除湿、17日から30日までは冷房+再熱除湿で検証です。

当家では通常、1時間に消費する固定電力は大体200Wくらいです。

（固定電力：冷蔵庫/炊飯器/電気ポット/換気システム）

日中の蓄電池モニターで確認すると、家全体の1時間あたりの電力消費量は単純計算でこのようになりました。

01日から16日までの消費電力（再熱除湿）：800Wなので、エアコン消費は600W

17日から30日までの消費電力（涼快）：500～700Wなので、エアコン消費は300W～500W

エアコン除湿の消費電力を24時間で計算すると、

再熱除湿：14.4kWh（600W*24h）

再熱除湿+冷房：9.6kWh（400W*24ｈ）

※電気料金計算：1kWh=32円の場合　14.4kWh=460円／9.6kWh=307円

更に消費電力を30日で計算すると、

再熱除湿：432kWh

再熱除湿+冷房：288kWh

※電気料金計算：1kWh=32円の場合　432kWh=13,824円／288kWh=9,216円

再熱除湿方式の場合、常に熱がエアコン内部で発生するため、時間に関係なく消費電力が掛かります。

一方の涼快モードでは、部屋が暑い時は冷房で一気に冷やし、冷えてきたところで再熱除湿を行うので、再熱除湿だけのモードより消費電力は低くなります。

1日毎の家全体消費電力

単純計算では、1日あたりの再熱除湿モードで14.4kWh、再熱+冷房モードで9.6kWhですが、実際の1日毎の家全体の消費量はこのようになりました。

なお当家では、HEMSやエアコンコンセント用の電力測定器は設置されていないので、蓄電池モニターで確認できる消費量を参考にしています。単位はkWhです。

2024年6月は、諸事情（次の記事で公開予定）により夕飯の仕度をしていないので普段よりも家庭消費量は少なめです。

6月3日～8日までは、再熱除湿モードにしていても何故か計算上よりも少ない消費量になっています。おそらく外気温の気温や、湿度が高くない日だったものと思われます。

全熱タイプの24時間換気システムを稼動している限りは、外の影響で室内の環境も変わってしまいます。

でも平均的にみると、6月後半のほうが1日の消費電力が低いことが分かります。

最後に・・・

最初のほうで結論をお伝えしましたが、日立エアコンでおすすめする除湿モードは「涼快」（再熱+冷房）です。

再熱除湿モードよりも消費電力が抑えられて、更に室内空間も再熱だけよりも安定した温度と湿度調整がされていました。

今年は既に梅雨が終わり、本格的な夏場の猛暑日が続いていますが、夏場でも屋外の湿度が高い日は冷房よりも涼快モードをおすすめします。

冷房モードでは消費電力が涼快モードよりも低いですが、決められた室温になるとどうしても湿度が上昇する傾向にあるので、夜間はジメジメな不快空間になってしまう事もあります。

当家は電気の自給自足生活を目標にしているため、夏場で涼快モードにすると夜間の消費電力が多くなってしまい、買電してしまう可能性があるため、これで過ごすか悩むところではあります。

今後はその都度様子をみて、稼動モードを変化させていこうかなと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

梅雨時期に日立エアコンで除湿するなら「涼快」モードがおすすめ！