おはようございます、青だんごむしです。

 

 

今回は青だんごむし家のUa値を細かくお伝えします。

タイトルの文言はなんだ!?と思われますがご説明していきます。

 

 

建築前からYoutubeで建築に詳しい方々の動画で気密・断熱性能は重要だという動画を見ていたので、住宅性能を把握できるように「長期優良住宅」の申請をお願いしていました。

 

そこで家を建築中終盤になって工務店に確認してみたのです。

ウチの外皮平均熱貫流率Ua値を確認したいので調べてもらえませんか? って。

 

そしたら検査機関の測定結果の画像(Ua値=0.69)と共に、こう答えたのです。

こちらの数値ですが、長期優良住宅の基準を満たすことを証明するための計算となり樹脂スペーサー等は考慮されておりません

 

!?

そのときは意味が分からなかったのですが、

大きな引き違い窓を2つも採用しているので仕方が無いのかなぁ・・・・ って思っていました。

 

そして引渡し後に長期優良住宅の書類ファイルを確認すると窓の熱貫流率の数値が違う事に気付くのです。

 

書類ファイル中の外皮計算シート(適合結果)

外皮計算シート(北西)

外皮計算シート(南東)

外皮計算シート(南西)

 

何故か窓サッシ・玄関の熱貫流率がアルミ樹脂仕様の2.33なのです。

ウチはオール樹脂サッシで玄関ドアもグレードを上げているんですけどおかしくないですか!?これ。

 

契約後、窓サッシの仕様(樹脂スペーサー)や玄関ドア(D30からD50へ)を変更した時に

正確な断熱性能を確認したい自分は「長期優良住宅の断熱計算に影響しませんか?

と聞いてみたのですが、

グレードが下がらなければ大丈夫です

と答えていたのはこの為だったんだと理解できました。

最初に聞いたとき「長期優良住宅の基準をクリアするため」の数字と答えた理由が分かった気がしました。

 

 

そして入居して1年、1年点検の時に工務店に改めて問い合わせたのです。

長期優良住宅の断熱性能を確認してみたのですが、サッシや玄関の熱貫流率がアルミ樹脂仕様になっているので、今の仕様で再計算してもらえませんか?

 

2週間してからこのようなお返事がありました

断熱性能の件ですが、当時の業者より回答がありまして、計算してから1年経過していて、その間に計算方法など日々変わっていることもあり再計算して提示する事が難しいとのことでした。でも当時の計算データは残っていますのでお送りします

 

エクセル形式のデータを提供していただけたので自分で再計算してみました。

建築士ではなく素人さんなので、分かる範囲で窓サッシ・玄関ドアの熱貫流率を変更してみました。

 

変更したのはこの部分

・窓サッシ アルミ樹脂複合の2.33から樹脂サッシの1.31

・玄関ドア YKKAP D30の2.33からD50(親子ドア仕様)の1.91

 

再計算した適合結果

 

再計算した他シート

 

自分で再計算してみた結果、Ua値=0.63 になりました。

デタラメな数値 0.69から0.06下がりました。

 

念のため、他の数値(窓サイズやトリプルガラス仕様の熱貫流率)等を弄ってみましたが、あまり変化は見られませんでした。

 

 

最近になってまた工務店へUa値について問い合わせてみましたが、2021年4月から始まりました「省エネ性能説明義務化」もあって、今は一棟ずつUa値の計算はされているようです。

それ以前の住宅に関しては、施主がUa値について質問しないかぎりは計算してくれない・答えてくれないという事でした。何とも酷い話ですよね。

 

そもそも長期優良住宅を申請する時に「省エネ性能4」をクリアできる数値ならあとは適当で良いっていう考えの工務店が残念でした。

これじゃあ気密施工も適当なんだろうなとつくづく思います。マジメに頑張っている業者さんには失礼ですけど。

 

 

気密測定の認定書もこの場で開示いたします

 

高気密住宅認定書

気密性能試験結果

1回目 C値=0.69

2回目 C値=1.0

 

自分的にはC値=1.0が実際の気密性能だと思っています。

 

 

観ていただきありがとうございました。