昭和30年代、実際にアメリカの名門女子大に留学経験が有る著者。

これは小説だけれども、プエルトリコでの社会的調査旅行を日本人と白人米国人、互いの日記を、交互に記す物語です。

この調査旅行って、著者の実体験なのかなぁ？

参加者で、唯一の黄色人種の主人公。そして、もう片方は米白人女子で学生のリーダー。

米国から離れた異文化の捉え方は、もちろん全然違います。

とは言え、全米屈指の女子大の社会科学専攻だけれどもリーダー女子、何てか　かなり薄っぺらいなぁー　

日本人学生が、プエルトリコをどう思うかよりも、日本人が、いつの間にやら、実は調査されている！みたいな話の展開で御座います、リーダー女子の言動には。

上流のプエルトリコ人学生とのロマンスも発生の日本人女子。

ありゃまあ！

少数ながら、参加していた米国黒人や異国人女子学生たちの言動が、もうちょい欲しかったけれども、まあ小説だから　しょうがないわね。

「ぷえるとりこ日記」 有吉佐和子