この戦いには俺の全てがつまってる。
彼女も出来ひん、学歴も底辺、こんな俺が唯一輝ける場所はここしか、この瞬間しかないねん…









何度集まれば、何個食べれば良いのか?

食べたガリガリくんは100をゆうに超え、男逹は満身創痍であった。

しかし男逹は諦めない。
ここで諦めたら、倒れていった戦友にあわせる顔がない

そしてなにより、諦めた自分が許せない。


時は終業式が終わった放課後。

覚悟を決めた男3人が某コンビニの前に再び集まった。


しかし、いざ憎き埼玉発の奴等を見ると男逹は絶望の淵にたたされた。

その数、過去最高記録。

まるで戦力が圧倒的な敵軍に攻めらながら、
されど城に残った残存兵の如く、彼等のパッケージの目には決意と覚悟が滲み出ていた。


まるで、やれるものならやってみろ…と言いたげに




「もう無理や…」弱音を吐く者

「俺…パイン味食べられへん。」自らの好き嫌いに絶望する者

「いくしかないだろ」蛮勇を叫ぶ者

しかし、ここで逃げてはならない。
ここで逃げては男、いや漢ではない


「まずはソーダからいこう。」

元帥は絶望している我等を鼓舞し、遂に聖戦は始まった。

なあ、終わったら何食べる?

そうやなぁ…おかんの飯かなぁ…冷えてない、できたてのあたたかいヤツを腹一杯、食べたいなぁ…












時は高3のある夏も終わりかけていたある日

「なぁ、ヤンイル。戦いに…漢を試しにいかないか?」

深刻な顔をしたpredatorは俺にそう言った。

連れていかれたのは牛の乳を入れる容器がシンボルマークの某コンビニ


そこには3人の男達がいた。

彼等の顔は俺が現れた瞬間、絶望の色が消え
一筋の希望を得た人のそれになった。


「どうしても倒せない敵がいる。あの憎き埼玉発の畜生めを根絶やしに!
我等に当たり棒を!」

その言葉を合言葉にシューマッハの如くいきなし
ジハードがはじまった。



しかし、幾度となくガリガリくんを貪り狂っても当たり棒を拝むことが出来なかった。

それが原因かはさだかではないが、徐々に当たり棒を出すことよりも
某コンビニのガリガリくんコーナーを空虚なモノにすることが暗黙の了解となっていった。


その日は寒かった

でも
僕逹の心だけは熱かったんだ。







ヤンイルは激怒した。

かの暴君チョコボールの金のエンゼルを伐たんとし、ことごとく敗退する我ら。

ことの発端は高3の夏だった。

ガリガリくんの当たり棒を拝みたいが為
我ら未来輝く若人がコンビニにたむろし
ひたすらガリガリくんをむさぼり食っていたのが始まりだろう。

その戦いは長期に及んだ。


とある者はガリガリくんの逆襲にあい
学校に行かず家の便所で1日孤独な戦いを行った。


とある者はガリガリくんを見るだけで
吐き気を催すようになっていた。


多くの漢逹はガリガリくんに対し無傷ではいれなかった。


しかし、漢逹はあきらめない。

漢は夢をもつべきだ!
大志をもたねばならぬ。






たとえそれがいばらの道でも