社員研修で講義中によく言うんです。
『ほとんどの事は経験すればカンタンに分かるし、出来るようにもなる』
『50歳も超えてくると、それまで疑問やった事の答えが見えるようになる』『誰にでも』『いずれは全員わかるけれども、知ってるか知らないかだけで差が生まれるなら、少しでも早く伝えておこうと思って話す』と。
その中の一つ。
覚悟が無い!!
なんていうフィードバック、よくあります。
私もよく言いました。
が、厳しく責めようが、優しく褒めようが、覚悟が生まれる事はありません。
事業計画と同じで
『これまで無くてもやって来れたんだから、別に無くても良いですよね〜』なんです。ホントは。
覚悟は『決める』ものでは無くて『決まる』ものなんです。
『前門のトラ、後門のオオカミ』っていうアレです。
じっとしていたら、トラもオオカミも入ってきて、絶体絶命。死ぬのは確実。じゃあ、その前に『数パーセントでも生き残る可能性があるなら、討って出るしか無い』。この『しか』が覚悟。
『トラも嫌、オオカミも嫌、戦うのは、もっと嫌』『でも、生き残るにはやるしか無い』と否応なく『決まる』んです。
だから『自分には覚悟が足りん』とか、他人にそう言われたとか、気にする事は全く無いです。
『意志が弱い』もそうですよ。
『このままタバコ吸ってたら、アナタ1年以内に死にますよ』と医師が真顔で宣告したら、100%の人がタバコやめますって。意志が強かろうと弱かろうと。
アル中の私が、もう2年弱飲んでいないのもソレです。時間を産み出すには、酔っている時間を削るしか無いからなんです。睡眠は平均4時間ちょっとですし、削れるのは、ココしか無いんです。
という事で、『覚悟が無いから物事が思ったように進まない』のではありません。
『そこまで切迫した問題では無いので、覚悟するまでに至らない』だけです。
では、イザという時の為に出来る事とは何か?
それは『発生した問題』は大きくても小さくても、全力でスグに対応するという習慣を身につける事。
一番マズイのは『様子を見る』と言って放置する事。
『逃げる』『後ろに下がる』クセがつくと、イザ『逃げられない』となった際、『覚悟が決まる』までの時間が長くなります。
ギリギリの状況こそ、少しでも時間がある方が、出来る事も増えて有利です。
こう考えても良いかもしれません。
何かトラブルや問題に対処する際『あぁ、これで人生終わったわ』『こうなった以上、しょうがない』『今日がオレの命日やな』『もう諦めよ』と。
どうせ終わるんですから、前に出るしか無いんです。
でも、『虎穴に入らずんば、虎子を得ず』と同じで、意外に『死中に活路あり』ですので、ご安心を。