今年も開催しました。
2023年11月14日~15日、兵庫同友会 県人材育成委員会主催『幹部社員2day研修』。

今年のテーマは『社員と一緒に更新する経営指針書づくり』です。
1日目、夕食後には初の試みですが、前経営労働委員長 崎野さんに企業変革支援PGを使った講義とワークをご担当いただき、より一層『幹部社員が中心となって進める経営指針書づくり』の学びを深めました。

幹部研修ですので、全体を通してのテーマは『コミュニケーション』『リーダーシップ』。この2つはスキルの面として『知っているか、知らないか』で違う面も、もちろんありますが、それより何より『取り組む姿勢』が重要です。どちらかと言えば、『スキルよりマインド』

そういった内容である点から、『ゲームを通して自分自身で気づく』『グループ討論でメンバーから学ぶ』『講師からメカニズム・ポイントの解説と事例紹介』として、『自ら気づく』事を最重要視した流れとなっております。

プログラムを創り上げてから、10年以上、この形ですすめております。
が、近年『気づきと学びだけでは、会社の成長・発展に必ずしも結びついていない』と感じる場面が増えてきました。

素直な幹部の方、つまり『しっかり聞いて、メモして、持ち帰る方』が増えているなと感じる一方『学びを社内で実践していく方』が減っている状況です。

なので、今年は『考動する』を2日間を通した個人到達目標として掲げました。

『気づき⇒学び』の後に『考える』
『講師からの解説』の後に『次のプログラムに学びを活かし実践する』

『考える』は、いわば『仮説づくり』

『さっきのゲーム、自分がリーダーだったら○○するなぁ』
『そしたら、もっと早くミッションクリア出来るハズ』
『このゲームの学びって、社内の○○でも同じ事が起きている』
『という事は、社内でも○○を変える事で、結果は良くなるのでは?』

なんてカンジです。

で、考えたら、次は『動く=実践』
やってみたら、事前に考えた仮説が合っていたのか、間違っていたのか、結果が出ます。そしたら、また、考えて仮説をつくる。

これは、つまり『考える⇒動く⇒考える⇒動く』の繰り返し。『考動』し続ける事。

考えて、正しい答えを一発で出そうと思うので『自分で考えず、教わろうとする』
良いんです。間違った仮説でも。実践すれば何が正しいかは分かりますし、『自分で考える事自体、そして、その回数が最も力になる』んです。

どこへ行って、何を学んだとしても、成長・発展のためには、『実践してナンボ』です。
研修終了後、講師が横について指導し続ける訳ではないので、『1人1人が自主的に考えて、動く』『学びを活かして』という延長上にしか成長・発展はありません。

社内研修も同じです。
学びは学びとして『受講した方たちに、考えて、動いてもらう』為に、何が必要か?
『考えてもらう』ためには、質問。『動いてもらう』ためには、ハードル(特に最初の第一歩)を下げる。物理的にも心理的にも。

『何を学ぶか』の前に『どうやったら、定着・活用できるか』が重要です。