・期待度  ◎
・没頭度  ○
・キャスト △
・好感度  △
・余韻度  △

 

久しぶりのブログ更新。

どうやら三月になって初めてのブログ投稿のようです。

 

世間はコロナ一色ということもあったのかもしれないけど、まぁ、単純にしばらく映画を観に行ってなかった。

どうしても観たい映画がなかったのが正直なところ。ただ、いくつか観てみたい作品はあったのだけど、やはりコロナの影響なのか、観れる時間帯にやってなかったり休日は埋まってたりとかで、結局、機会を逃してしまっていた。

 

というわけで、久々の映画館。

やはりコロナの影響なのか、休日にも関わらずガラガラだった。

まぁ、個人的には、空いてて快適な環境で観ることができたので、非常にありがたかった。

 

さて、この作品。

以前、予告編なんかを映画館で観て、ちょっとウルッと来そうだったので、久々に涙活のできる作品が観れるかも、と大いに期待していた。

 

結論からいうと、予告編が一番感動した。

 

正直、この作品、小説だかマンガの原作があるのかな、と思った。というのは、それくらい、逆に小説なんかで読んだら結構、涙溢れる作品になりそうな要素がふんだんにあった気がするから。でも、どうやらもともとの原作を映画化したという感じでもなさそうだ。ただ、映画の前フリ的に小説版も出しているみたいなので、もしかしたら、映画をまだ観てない人は先にそちらを読んでから観た方がしっくりくるのかな。

 

後からこの作品のチラシを見て「3月の31日間だけで切り取った激動のラブストーリー」の意味がわかった。映画を観る前には、このフレーズ、なんか面白そうとは思ったんだけど、正直、よく理解してなくて、映画を観てる時も全然気づかなかったし、この意味が逆にさっぱりわからなかったのだ。多分、それは気づかない自分が悪いのだけど。いつもシーンの最初にさりげなく年月日が新聞とかカレンダーとか映ってたのは、それぞれとある年の3月の1日から31日の出来事を順に並べていってたんだね。これできれば、もっとわかりやすく字幕で「19〇〇年3月1日」とか入れてくれた方が僕みたいなトロい人間にも理解できたかもしれない。

 

それを理解してなかったせいもあるからか、なんかその日付ごとのシーンがなんだか淡白に繋がって感じてた。そう、日付でパンパン切り替わっていくからか、ここもうちょっとじっくり掘り下げて観てみたいなというところもサラッと切り替わってしまうので、なんか気持ちが盛り上がりきらなかった。

 

主役の二人に関しては、さすがに高校生役は周りのキャストが若すぎたので、あからさまに無理がありすぎて見えたかな。「え? 先生と生徒? いや多目に見ても教育実習生だよなぁ」というのが正直なとこで、最初からすごく違和感を感じざるをえなかった。

 

作品への個人的な好みとしては、取り上げられてる二人の世代とだいたい僕は似たような時代を生きてきたわけなんだけども、だからといって「そうそう」って共感できる部分ってあまり感じなかったかな。PHSや携帯電話の変遷的なものは、まぁなんとなくは楽しめたけども。なんか引っかかったのは、高校卒業する時に「サッカーがもうすぐプロ化するらしい」みたいな話とか、ちょっと先取りしすぎで違和感を感じた。

 

全体的になんか過去に縛られて二人ともウダウダ生きてる感じが、観ていてだんだんイライラしてきた。まぁ、ただ実際は、自分自身のこれまでの人生の30年を切り取って映像化して第三者の目で観たら、自分も相当ウダウダと過去に縛られて生きていた時期ってのもあるから、そこは偉そうなことは言えないんだけども。ただ、もう、いまこの時代は、目の前のいまこの瞬間瞬間を生きて欲しいなって思うし、自分もそう生きたいと思うし、そう生きてるつもりでいる。だから、なんとなく、今の自分の「流れ」というか「エネルギー」とはちょっと違う感じかな。

 

作品を観た余韻に関しては、エンディングの流れるところで一気に吹っ飛んでしまった。

これはコメディ? インド映画? まさか踊り出すんじゃないだろうか? はたまたテレビコマーシャル? 

まぁ、ちょっと笑い出してしまいそうなくらい感動しそうな雰囲気が吹っ飛んでしまったかな。

 

久々に映画の感想をブログにあげたので色々と書いてしまった。正直、思いっきり泣けそうな作品になる要素がたくさんあって、期待してた分、サラッとカラッとしかもウダウダした内容で仕上がってたので、なんか個人的には残念な作品だったなぁ。