気持ちのいい風は吹いてくれているが、陽射しの輝きは真夏を放っている。

 風鈴が20,30秒ごとに鳴ってくれてはいるのだが、セミの鳴き声がそれを打ち消してくれている。

 涼は真夏の光とその光を受けている蝉の声に隠されているのだ。

 この夏の盛りに、高校野球は本日も花盛りである。

 スタンドにはベンチに入れなかった球児がたくさん声をからし続けている。

 最近はこれらスタンドにいる球児や生徒と一体になった野球がもてはやされている。

 清々しい考え方だけれども、わたしはスタンドから応援する球児たちの思いを想像する。

 「レギュラーになれなかったのは自分が未熟だから」

 「まだ、あと1年ある。来年こそ」

 彼らにあるのは夢と希望であることを願って、わたしはスタンドで応援する彼らにがんばれと声援を送る。

 リーンとか細いが、風鈴の音が響く。

 そういえば、本日は終戦記念日。

 この平和な日常がかくも長きにわたって続いてきたのはだれのおかげなのか思いをいたし、暑さになど負けないように凛としなければと思うのだが、今日は熱中症の患者が多いだろうとも思ってしまう。