たまに会う友人が元気でいると確認できるとうれしい。

 一病息災なのである。

 何と、友人の今の仕事は農業なのである。

 真っ黒に日焼けし、まさに農民の顔つき、体つきになっているのである。

 居酒屋に入ると、手にぶら下げていた紙袋の中身を取出し、「おれが作ったんだよ」と言いながら、プチトマト、ナス、おくら、茹でピーナッツ、梅干ときれいに小分けした作物を差し出してくれた。

 付き合い始めて40年ぶりのことである。

 絶句。

 昨年からある事情があり、お姉さんの畑を引き継ぎ、朝は4時起きして雑草を抜き、農業に従事しているとのことだった。

 つまり、友人しか働き手がいないのである。

 友人には農民さえいてくれれば、何とか生きて行けるだろう。

 わたしは引っ越し先は神奈川県新座市に決めた。

 お互いの共通の友人、知人の近況を話し合ったりして時間はあっという間に立ってしまった。

 今年はお互いのよく知っている後輩の誕生祝いをしようとか、近々旅行をしようとか取り留めのない話をして別れた。